助手

研究する日々 助教が辞めると言い出した

どうやら今年度から助教に採用されている3人のうちで2人までもが辞意を固めた模様です。…(中略)…そもそも助手がやっていた事務作業があって,これは資格絡みでかなり大変な業務量があります。その負担を一切軽減することなく助教として教育研究業務を与えたために業務量では純増になり,ほとんどの助教が週5日あるいは6日出勤という激務になっています。そして待遇は常勤扱いだったのに任期付きにされているわけですから,なけなしの研究費を与えられても見合う話ではありません。

悲惨な話であります。

助手の実態についてちゃんと把握しているわけではないのですが、オレの印象では、理系の助手は研究に携わっている人というイメージがある一方、文系の助手はひたすら雑用をやっているイメージがあります。助手というのは、私大にはあまり存在せず、主に国公立に存在するものだと思うのですが、オレが学部時代に在籍していた国立大の学科の助手は授業ももっていなければ、文系ですからラボに所属するということもなく、ただ事務的な雑用(電話番やらコピーやらペーパーワーク)をひたすらやっていたようにオレの目には映ってました。助手の一人は「こんなことやってられるか!」と、有名国立大の助手の地位を捨てて適当な地方大学へ行ってしまった…らしい。町○健さんの話ですが。

助手という地位のあやふやさをなくすために「助教」が誕生したんだと思いますが、雑用の担い手として助手を使ってきた大学は根本的に考え方を変えなきゃいけないでしょうね。

ちなみに、多くの私学と同様、オレの勤務校にも助手はいません。私大には助教授の下に「専任講師」がいますが、これは助教授と仕事内容がほとんど同じです。「雑用係の助手」の仕事は誰がやっているのだろうか。アルバイトの事務員が学科の窓口の仕事をしている他は、教員職員に振り分けられているんでしょうね。やはり私学の教員は国立より雑用の仕事量が多いんでしょうか。職員は国立より私大の方が仕事をたくさんやっている印象はありますね。少ないサンプルなので一般的に真なのかどうかはよくわかりませんが。