今年の夏は登山熱があまりなくて、これまでどこにも行ってなかったんですが、最後の最後で、泊まりがけで友人が来ていたので、その友人(とスーパー同居人ちゃん)とともに斑尾に行って来ました。このあたりの観光資源といえばやっぱ山なので。
斑尾を選んだのは、車でかなり上の方までアプローチできそうだったからです。あまりヘビーな登山は、気力的にも時間的にも(行動開始が午後だったので)ムリ。
しかし、車でのアプローチに思いのほか苦労しました。登山マップには車道がある的なことが書いてあるのですが、それがなかなか見つけられない。最終的には古海という場所に標識もなにもない砂利道を目ざとく発見、たぶんここだろうと当たりをつけて、不安に思いつつガコガコと白熊で登ること数キロ。白熊を痛めつけるだけ痛めつけて、これで道が間違っていたら泣くしかないなと思っていましたが、まあ、明らかにぐんぐん登っているので大丈夫だろうと当たりをつけて続行。
なかなか登山道との交差地点に当たらないなあと思っていると、ようやく登山道の案内標識を発見! ちょうど駐車スペースもあったのでそこから登ることに決定。しかし、白熊は土埃まみれに。特に、リアは土ぼこりで真っ白に。白熊ごめんよ!
さて、そこから勇んで登ったのですが、これがすごい急坂オンリーのコースで、まさに罰ゲーム状態。どうやら尾根の脇腹を直線で登っているらしく、「ライト登山」のはずが、すでに瀧汗状態。スーパー同居人ちゃんは「あたしもうここで待ってるから」と何度も音を上げる始末(といいつつ最後まで登りきりましたが)。
計算では、十数分から数十分ぐらいで尾根づたいの道に合流するはずだったのですが、いっこうに尾根づたいの道に当たらない。しかし尾根の脇腹を登っているのは傾斜からして確実なのでそのまま続行。
1時間経ったところで突然視界が開け、予想外にも南山頂にいきなり到着。「え?! マジ?!」 半信半疑の我々。
下の図で説明いたしますと、我々は車で[A]地点まで行って、青い道を進んでいるつもりだったのが、実際に車を停めたのはどうやら手前の[B]地点であり、南山頂まで直結の道を突貫で上がっていたのであります。
さて、この南山頂(大明神岳)から斑尾山頂まではすぐ。十数分ほど、平坦な道を行くとあっというまに着きます。斑尾山頂の眺めは良くないのですが、きれいに整備されて癒し空間となっていました。眺めは前述した南山頂で補えるという塩梅です。
最初が訳も分からずきつかっただけに、あっさり山頂に着いた喜びはひとしおでありました。斑尾山は標高1300メートルあまりと、このあたりの山にしては低いのですが、なかなか味のある山です。
ちなみに上の写真にあるように斑尾山は「薬師岳」と呼ばれているようで、山頂には薬師堂がありました。
実はこの小さな石のほこら、外から見えているのは1体だけですが中には他に12体の石の薬師像がぎゅうぎゅう詰め込まれているのです。おもしろい。
おまけ。何かを伝えようとしているらしい看板。
さて、続いて、翌日には苗名滝に行ってきました。ここに来るのは二度目ですが、今回初めて滝のすぐそばまで攻略してきました!
↓滝は、このように吊り橋から眺めることができます。駐車場から徒歩十数分ほどで、山登り装備は不要です。岩のえぐれた部分の大きさが自然界のスケールの大きさを感じさせてくれます。
で、吊り橋を渡って河原に降りることはできるのですが、巨岩が邪魔して滝のそばには行けません。前回はそこであきらめていたのですが、実は、吊り橋を渡らなければ、滝そばまで行くことができます。
↓この写真は吊り橋手前の山道を登ったところから撮った滝の鳥瞰図。
↓同じく。水が緑色なのが不思議な感じです。
で、この山道がいったいどこに続くのか分かりませんでしたが、滝から遠ざかっていきそうなので、とりあえず途中で断念。いつか、山道を上まで行ってみたいです。
滝そばには、山道を登らず、吊り橋手前の適当なところから河原を降りて、先人の残した倒木を利用して巨岩をよじのぼりつつ、しばらく行くとわりに簡単に到達できます。(子供には難しいかもしれません)
↓滝そばから撮影した滝の上半分。岩がポリゴンみたいでカッコいい。
↓滝そばから撮影した滝の下半分。いわゆる「滝壺」のあたりですが、ここは滝が水面に当たってはねかえるところなので、岩がえぐれているのがわかります。
↓ポーズをとる友人。
木や岩を見るとすぐよじのぼっていくこの友人のおかげで滝攻略できました。めでたしめでたし。
いじょ。