少林サッカー (2002) ★★★★

director: チャウ・シンチー周星馳
screenwriter: チャウ・シンチー周星馳)、ツァン・カンチョング(曽謹昌)

思いっきり遅ればせながらですが、観ました。オレは香港映画のことは良く知らない(てゆうか香港映画に限らず映画全般について無知なんだけど)ので、チャウ・シンチーも知らないし、ヴィッキー・チャオも知らんかった。ただ、おもろい馬鹿映画だということだけは聞いてました。

で、映画の前半は独特のテンポになかなかついていけなくて、「うーん、合ってないのかな、オレには」と思ったりもしました。なんてゆうか、基本的に少年ジャンプな世界なんですが、前半のエピソードのスローなナンセンスぶりと断片化した展開は、「え? え? これって何? どういうこと?」って感じで、いや、意味はわかるんだけど、意図がわからないというか。

しかし、キャラクター紹介が終わってからの後半はすごかったですね。ジェット噴射的というか、ぐんぐん加速していって、もちろん馬鹿度も爆発的にアップ。で、見逃せないのが、純朴で無神経な主人公シン(チャウ・シンチー)とコンプレックスのかたまりの根暗少女ムイ(ヴィッキー・チャオ)とのささやかな触れあい。ベタベタなんだけど(この映画はすべてがベタベタ)、でも、饅頭のエピソードには目頭が熱くなって涙がこぼれましたよ。こんな死ぬほど単純な、少年ジャンプ的ラブストーリーでじーんとするなんて自分でもびっくり。てゆうか、「なんかペエスがオレには合わないなあ‥」と言っておきながら、いつのまにか完全に術中にはまっていたという感じですか。このサブプロットがなかったらオレ的にはあまり評価が高くなかったかも、この映画。

てゆうか、全般的に女優陣が可愛すぎ。って、基本的には男ムサい映画ですが。