シッコ (2007) ★★★★

マイケル・ムーア監督がアメリカの医療を糾弾するドキュメンタリー。

僕は、「右翼か左翼か」という二者択一を迫られれば迷うことなく左翼なのだけれど、マイケル・ムーアのあざとさには今いち共感できないでいた。しかしそれでもこの映画は良い。あざとさを差し引いてもこの映画のメッセージは、サブプライムローン不況の今でこそ大変説得力をもっている。はっきり言って日本も他人事じゃない。

賛同できるか否かに関わらず、あらゆるひとが「今」観るべき重要作。この映画のテーマである医療保険の問題だけでなく、政府の役割とは何か、幸福な社会とは何か、人間の幸せとは何か、改めて考えさせられる。