読者です 読者をやめる 読者になる 読者になる

おかしなカタカナ英語って、どっから来るの?!

先月の更新は5回か…。書きたいことも色々あったんだけど、なかなか更新する時間が取れませんですね。今日はリハビリ更新です。

日本語にはカタカナ表記の外来語が多いですね。それについては大昔に書いたことがあるので、それ自体には文句は今は言わないことにして、それよりですね、常々思っていたのですが、「どう考えてもおかしいだろ、このカタカナ表記!」というのがけっこうあって、そういうのってどっから来るんだろうとほんとに不思議です。

「原音をカタカナで表記するなんて不可能だからいいのだ」と反論する人もいるかもしれません。ぼくだって言語が専門ですから、原音をカタカナ表記できないことぐらい分かっております。日本語は5母音言語ですが、例えば英語は少なく見積もっても13母音あるので、そりゃ英語を日本語表記するなんて不可能です。子音は音声的には数だけみれば日本語も英語もそれほど大きな違いはありませんが(音韻論的には日本語の方が少ないですけど)、それでも英語にあるlとrの区別、有声無声のth音、f、vなどが日本語にないことは中学生でも分かることであり、カタカナで英語をきっちり表記するなんてどだい無理な話です。

しかし、ぼくが指摘したいおかしなカタカナ英語ってそういうレベルじゃないんです。「明らかにもっとマシな表記法があるのに、なんでこの表記を採用するの?」というものです。

古くは、たとえば、「barometer」が「バロメーター」と表記されているという例があります。英語では「o」にアクセントがあり、カタカナ表記にすれば「バロミター」が妥当でしょう。そりゃ「バロミター」と書いても原音通りにはなりませんが、それでも「バロメーター」よりは全然マシ。

もっとなじみのある例では「image」が「イメージ」となっているのもそうですね。これはカタカナでは「ー」にアクセントがおかれますが、英語では語頭にアクセントがあり、カタカナ表記すれば「イミッジ」が近いでしょう。少なくとも「メー」ではありません。はっきりと「ミ」です。

もっとも、これらの例はおそらくかなり古い時代に日本に入った例で、情報もそれほど網羅的ではない時代だったでしょうし、間違った形で日本に入ってそのまま定着してしまったのだと思われます。それは仕方がないと思うんです。輸入された当時はおそらく英語が分かってない日本人も多かったことでしょう。また「イメージ」は完全に独自の日本語として定着しており、それを「イミッジ」に変えろとは思いませんし言いません。

しかし、(これは以前にも書きましたが)驚愕したのが「storage」が「ストレージ」という表記で固まっているらしいという事実です。これは去年の秋にかけんの書類を書いているときに共同研究者に「storageはストレージと書くのが正式らしいよ」指摘されて初めて知ったのですが、心の底から「なんでやねん!」とツッコミを入れたくなりました。「storage」は「o」にアクセントがあって、カタカナ表記にするなら「ストーリッジ」か「ストーレッジ」か「ストーレジ」か、そんなところでしょ? なんで「ストレージ」?

このカタカナの「ストレージ」は、コンピュータのハードディスクなどの記憶媒体を指す言葉でありますので、日本語に入ってきたのはかなり最近のはずです。そこで起こる疑問。この情報化社会、国際化社会の中で、誰か「ストレージ」を止めるものはいなかったのか? 誰か「おいおいストレージはおかしいだろ、ストーレッジだろ」と言うものはいなかったのか。てゆうか、誰だ最初に「ストレージ」って言い出したのは。責任者でてこい!

さらに最近びっくりしたのが「bullet」(弾丸)。ワープロでリスト作るときにリスト項目につける「・」ですね。これが「ビュレット」と呼ばれているらしいと知ったときも椅子からずりおちそうになりました。おいおい、「bullet」は「ブリット」だろうが! スティーブ・マックィーンの「Bullet」(1968)の邦題はちゃんと「ブリット」になってたぞ! いやいや「bullet」を「ビュレット」と呼ぶのはフランス語読みかなにかかもしれない…と思って調べてみましたが、フランス語でbulletはballeだし、bulletの語源は中フランス語のboulletだそうだし、どちらも「ビュ」じゃない。どっからきたんだ、カタカナの「ビュ」は?(事実誤認がありましたらご指摘ください。)

カタカナ英語じゃないけど、変な英語で気になるものに、DVDのビデオクリップ集などのメニューでよく観る「ALL PLAY」があります。「全部再生」=「ALL PLAY」…って、中学生の英作文か! 「PLAY ALL」だろ、「PLAY ALL」!

今の日本、英語ができる人もたくさんいるんだから、ちゃんとチェックしてください>企業さん。あと、ぜひ勉強のできる学生さんも採用してあげてください>企業さん。