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愛のむきだし (2009) ★★★★

監督:園子音、主演:西島隆弘満島ひかり

評判?の映画だったので、楽しみに観た。上映時間なんと4時間近く。タイトルが画面に出るのは1時間後(もっとも「インセプション」初め、映画終わるまでタイトルでない映画も世の中には多数ありますが)。乱暴に言ってしまえば、パンツの穴とキルビル梶芽衣子寺山修司を合わせたような映画?しかしストーリーも展開も滅茶苦茶で、もうはっきりいって勢いだけで進行する。多少冗長だろうが、多少プロットに説得力がなかろうが、とりあえずダーッとガーッとバーッと行っとけ!という感じであります。キリスト教の原罪というサブテキストがしつこいぐらいに利用されているのがウザいところだが、「ウザいなあ、クドいなあ」と思っているところに、登場人物が砂浜で十字架をかかえる「寺山修司カット」が出てくるとなんとなくクドさが中和される。ああいうアートぶりっこなシーンをもっともっと乱暴に入れてくれても良かったような。全体的にはフツーなんだよね。大味な、深夜にやってそうな確信犯的テレビドラマみたいな。

それはともかく、この映画はエロネタ・パンチラ満載なのにも関わらず、恋空(劇中で主人公の女子高生がレイプされ、図書館で性交し、妊娠し、流産する)と違い、4時間で主人公の男女が一度偶発的にキスするだけという真性純愛映画である。そして、この主人公の男女は4時間の間中ずっと叫び、文字通りのたうち回っている。そのヨゴレすれすれの演技を見せてくれた西島隆弘、そして西島以上にヨゴレでなおかつしびれるほどカッコ良かった満島ひかりが最高。