ウォールストリートジャーナルのニュース(via ITmedia)
[WSJ] Apple、iTMSで価格改定の可能性
http://www.itmedia.co.jp/news/articles/0511/17/news017.html
音楽会社のEMI Groupは、Apple Computerが1年以内にiTunes Music Store(iTMS)で人気のある楽曲を値上げし、無名アーティストの楽曲は値下げする見通しだと明らかにした。
EMI Musicのアラン・レビーCEOは、EMIではこの問題についてAppleのスティーブ・ジョブズCEOと話し合ったと述べ、AppleがiTMSでの音楽価格一律ポリシーを打ち切る計画であることを確信していると語った。
WSJも日経ほどじゃないにしても「可能性」にしかすぎないことを報道したりするし、特に今回はレコード会社側の話なので、レコード会社の思惑通りに事が進展してほしいという希望込みのブラフであるという可能性も高いけど、長い目で見ればこういう方向で物事は進んでいくでしょうね。
で、http://d.hatena.ne.jp/ultravisitor/20051109#p1で言った通り、オレ自身はこの「変動価格制」には賛成です。もちろん、レコード会社側が「音楽配信つぶし」目的でやる気のない値段設定をしないと言う前提です。
今回の話は、iTMSを始めとする配信事業に積極姿勢を見せているEMIからの話ですから、歓迎すべきものであるという気がします。売れ筋を値上げする一方で「無名アーティストの楽曲を値下げする」と明言してますし。無名だけじゃなくて、古い、定番アーティストのものも値下げしてくれるとうれしいですね。このあたりの「定番の名盤」はアメリカなどではCDでも非常に手頃な価格(10ドル〜12ドル)で売られているものですから、ジャケなどのパッケージなしのiTMSならもっと安くてもいい。
そういう時代が来てほしいね。そしてそうなると、営業努力をするレーベルとしないレーベルの売り上げの違いが鮮明になるはず。何を高くするか何を安くするか、レーベル側にとってけっこう難しい舵取りになるでしょうね。でも、結果、間違いなくiTMSは活性化すると思いますよ。
まあ、いつになるか分からないけどね。2年ぐらいは今のままだったりするかも。