セーラー服と機関銃 (1981) ★★

セーラー服と機関銃 [DVD]

director: 相米慎二
screenwriter: 田中陽造

あらすじ:
構成員わずか4人の目高組の組長は臨終の間際に自分の甥に跡目を継がせるという遺言を残して死んだ。しかしその甥は交通事故で死亡したことがわかった。甥が死亡している場合はその直系の血縁に継がせろということであったので、その女子高生の娘(薬師丸ひろ子)が組長を継ぐことになった。セーラー服を着た新組長は、近隣の組に挨拶まわりに行くのだが、行く先々でセーラー服にムラムラした組長たちに襲われるのであった。襲われても次の日にはコロっと忘れて今日も今日とて女子高生組長は行く!

リビュー:
「か・い・か・ん♪」が一世風靡したこの映画、女子高生が組長という荒唐無稽な少女漫画プロットに、リアリティをもたせようとしたり、説得力をもたせようとしたり、そういう努力を一切してないのが潔いね。全盛期の薬師丸ひろ子もかわゆし。オレも昔はけっこうファンでした。

でもねえ…モンチッチみたいな髪の毛がダサいyo! あと、服装も超ダサいyo! プロットも脚本もボロボロなんだから(特に後半)、せめてもうちょっと萌え路線が欲しいよなあ。まあ、組長就任して早々と高校を退学になってるのになぜかいつまでもセーラー服を着ている点はバカバカしくて評価できるけど。

あと、ゲイの構成員に対して言った薬師丸ひろ子のこの台詞が良かった。

「あのね! 一度聞こうと思ってたんだけど、おたくひょっとして…クルージング?」

ク、クルージング! しかも女子高生が発する二人称が「おたく」! いやあ、いいなあ、80年代。一瞬★★★つけようかと思っちゃった♪

もう一つ、爆笑台詞。薬師丸ひろ子、ケタケタと笑いながら、

「組長はやめてっ。もう目高組はなくなったんだから♪」

おまえが潰したんやろが!!!