ゴジラxメカゴジラ (2002) ★

ゴジラ×メカゴジラ [DVD]

director: 手塚昌明
screenwriter: 三村渉

あらすじ:
1954年に東京を襲来し撃退されたゴジラ。しかしゴジラはもう一体存在した! それが48年の時を超え、再び東京を襲う(という設定)。対策に苦慮した政府は、初代ゴジラの骨から生物ロボット、メカゴジラをつくりあげる計画をぶちたてる。壮大な計画のわりにあっさり完成したメカゴジラ(機龍)。今対決の時!

リビュー:
まあ、★★かなあと思って観てたけど、観ていてどんどんテンション下がってきて、なんだか哀しい気分になってきた。よって★。ゴジラシリーズは、子供映画にすべきか大人映画にすべきかという微妙なラインで作られることが多いらしく、この映画も実に微妙。大人にも目配せした子供映画という感じか。でもなんか、「ゴジラだからこれぐらいの完成度で万万歳でしょ」と製作者が思っているような雰囲気が漂っているのが気分悪い。てゆうか、下の↓場面観てくださいよ。メカゴジラの威力を示したビデオを観て、世界の科学者?が驚くシーン。

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ふざけてるとしか思えないでしょ? コントじゃないんだからさ。日本映画の駄目な部分を見せつけられているようで非常に不愉快。

自衛隊上官の釈由美子がまったく自衛官に見えないし(エヴァンゲリオンを意識したらしいが)、大体さ、めちゃめちゃ多くの自衛官ゴジラによって殺されているのに、釈由美子がミスで3人の部下(森末慎二を含む。←こういう人選がまた日本映画の負の部分を代表しているようでトホホ)が死んでしまったら、その責任をとらされて左遷されるんだけど、その左遷先が「資料編纂課」。あ、あのなあ…。ベタすぎるんだよ! 子供がでてきて語る偽善的メッセージも、映画後半ではすっかり忘れさられている。それ以前にですね、ミサイルやらレーザーやらアブソリュート・ゼロ・ビームで戦うなら、ゴジラの骨からアンドロイドを作る意味ないでしょ。しかもゴジラの骨からつくったことによって惨事が起こったりして、もう阿呆かと馬鹿かと。

ゴジラシリーズの中では比較的マシな部類に入るらしいけど、普通の映画としてみたら最低レベル。