Zipcarを初体験

さて、レンタカーですが、Zipcarという非店舗型会員制レンタカーシステムを初めて利用してみました。非店舗型というのはどういうことかと言いますと、予約はインタネか電話でできて、車はそのへんの駐車場にとめてあり、それに勝手に乗って利用し、終わったら返すというシステムなのです。時間借りOK。

このサービスはオレの「プロ院生期」(注:院生生活があまりに長かったため、院生のプロを自称していた。自虐として)の末期に出てきましたが、その当時は、車体の脇に「Zipcar.com」と印刷されている車が走っているのを観て、「広告塔みたいでかっこわる!」ぐらいにしか思ってませんでした。しかし、ここ数年、Zipcarはかなり成長したようで、以前は、貸し出す車がVWゴルフばかりでしたが、今はミニやボルボ、BMW、アメ車、トヨタ、ホンダ、マツダ、日産など、非常に多様になっています。Zipcarが置いてある町中の駐車場の数も爆発的に増えました。好きな車を選べるというのは従来のレンタカーにない良さですね。

値段は、年会費50ドルコースの会員ですと、一番下のランク(ティーダやアクセラ)で1時間9ドル、1日68ドルプラス消費税です。アメリカの大手レンタカーですとコンパクトで1日50ドルぐらいで借りられますから、1日借りる場合、割安感はありませんが、ただ、Zipcarの場合、保険とガソリン代込みの値段なので、すごく高いという感じでもありません。

今回、通常のレンタカーでなくZipcarを利用しようと思ったのはまず、ウィークリーアパートの斜め向かいにZipcarの駐車場があったので、場所的に超がつくほど便利だったことがあります。しかし、それより大きなポイントとなったのは、返すタイミングです。入居が午後6時だったので、借りた車を返すのは早くても午後8時ごろになってしまう見込みだったのですが、最寄りのレンタカー屋はその時間はとっくに閉まっているのですよ。ということで、もし通常の店舗型レンタカーを借りたら(一部の、閉店後の返却を受け付けている店舗でない場合)、返すのは翌日になってしまいます。しかしその場合の問題は、翌朝までレンタカーを停めるところがないということです。ヘタに路上駐車すると切符切られますし。しかしZipcarなら、いらなくなったら勝手に返せば良い訳ですから、それこそ夜中だろうが何時だろうが返してもかまいません。この便利さをとってZipcarにしました。無愛想なアメリカのサービス業窓口の中でも相当な無愛想さを誇るレンタカーの窓口員とやりとりしなくていいのも実に魅力的です。

ということで、Zipcarを初体験。以下、手順です。

  • まず、あらかじめ入会費25ドルと年会費50ドルを払ってZipcardと呼ばれる会員証を受け取っておきました。(あとから調べて分かったのですが、ハー大関係者ならば会費半額の割引特典があった…しらなかったorz)
  • 予約は超簡単で、インタネで時間と場所を入力すると、近場で予約可能な車両の一覧が出てきて、それをクリックして選ぶだけ。ちなみに、土日は予約がすぐ埋まるので注意。逆に平日は全然余裕です。
  • 当日は予約時間にZipcardを持って車のところへ直接おもむき、車のフロントガラス上部にあるセンサーにZipcardかざすと、たぶんICチップなんでしょうが、それによってドアのロックが解除されて中に入れます。ちなみに、車の予約管理は無線システムで遠隔管理しているようです。すげー。
  • 車の中に入ると、車のキーがあるので、それを使って勝手に運転してよいという仕組みです。
  • 返却は元の駐車場に戻して、車のキーを車内に残してZipcardでロックをして終わり。

店舗にも行かず、店員にもいっさい顔を合わせず、駐車場に行って車に乗って運転して返すだけ。この簡単さは衝撃的ですらありました。簡単すぎてなんだか心配になるほどです。リアルタイム・インタネ予約なので、借りたいと思ったらいつでも、直前でも、ワンクリックで借りられます。すごいなー。

ちなみに今回借りたのは日本でドキュソカーと言われるbB(アメリカではScionブランドでxBという名前)。引越向きかなと思って。なかなか個性的な車でおもしろかったです。クルーズコントロールがついていたので、念願のクルーズコントロール初体験できて良かったです。まあ、「ドライブしていて楽しい」という感じの車でもありませんが、あの外見が好きならばけっこう個性的で良い車かと思いました。

年会費払ったのでまた利用しようと思います。問題は、車のラインナップにアメリカ人にとって人気である、日本車が多いことです。アメリカの一般のレンタカーは当然アメ車ばかりなので、「外車」が多いZipcarはアメリカ人にとっては魅力でしょうね。しかしこちとら日本人、日本車というのも当たり前すぎてなあ、という気がします。アメリカくんだりまで来てティーダとかシビックとか乗りたくねー。

いじょ。