早大教授、大学院入試問題作成者漏らす 文科省が注意

大学院入試の作成者の名前が漏れていたという記事。

早大教授、大学院入試問題作成者漏らす 文科省が注意

 早稲田大(東京都新宿区)商学学術院の坂野友昭教授(52)が、早大大学院博士課程の入試問題の作成者を、事前に同大学院修士課程の自分のゼミの学生数人に漏らしていたことがわかった。大学院入試では、作成者が事前に分かれば、その教員の専門分野などから、入試問題の内容を類推することができる。同大から報告を受けた文部科学省は、口頭で注意した。内部告発を受けて同大は4月に調査委員会を設けて調べており、教授の処分も検討している。

(中略)

 早大は9月下旬、文科省に「問題そのものは漏れておらず、作成者を教えられた学生の点数も高くなかったので、入試のやり直しはしない」と報告。これに対して文科省は「公正中立が大原則の入試で、一部の学生だけに作成者名を教えるのは不適切だ。今後情報管理を徹底し再発を防止してほしい」と、口頭で注意した。

http://www.asahi.com/national/update/1010/TKY200710100081.html

これについて思ったこと。

  1. そもそも一般論として大学院にペーパー入試があることが疑問視される。4年間の学部時代における学生への成績評価はなんだったのか。就職にペーパー試験があるのと同じぐらいおかしい。日本の学生評価にとって学部の4年間は無意味なのか。
  2. そもそも誰が問題を作成するかによって問題が変わるということ自体おかしい。入試問題は、学科が取りたい人材を計るものであるはずで、誰が出題するかによって内容が変わるのはおかしい。
  3. 文科省がしゃしゃりでるような問題か。入試なんて教育の入り口にすぎないのだから大学の自己責任にまかせておけば良かろう。ボンクラを入れて損するのは大学である。

などなど。