MacBook Air 発表

MacWorld Expo SFで、スティーブ・ジョブズCEOによる基調講演で、久々のラップトップ新製品ラインが発表になりました。その名もMacBook Air

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日本でしか売れてなかったという PowerBook Duoと2400c 以来、かたくなに1スピンドル・ラップトップ(HDD以外のドライブを搭載していないラップトップ)の発売を拒んでいた Apple ですが、実に10年ぶりに1スピンドル・ラップトップを復活させました。気になるサイズですが、なんと13.3インチ液晶! でかっ!(笑い。それって通常の MacBook と同じやん! 12インチ iBook より大きいやん!そしてやっぱりこだわってきたフル・キーボード。ジョブズは「キーボードは絶対フルキーボード」にこだわりがありますからね〜。良くも悪くも、「小さ過ぎたら使いにくいやん!」というアップルの思想に基づいた1スピンドルですね。しかし普通キーボード・バックライトまで付けるか?

ところで、アメリカの大学には Mac を使っている人がたくさんいますが、街のカフェで Mac のラップトップを使っている人をみると、時々、「うぉっ! こんな小さいサブノート、Mac 出していたっけ??」と一瞬思うことがあるのですが、良く見ればたいてい PowerBook 12inch だったりして、アメリカで見ると 12inch はやたら小さく見えますね。そりゃ 10inch なんて出しても誰も買わないわけだ。ちなみに、日本ではデカくみえる現行VW Golfやフォード・フォーカスも、アメリカの通りで見ると「ちっちゃっ!」という感じです。

画面の広さとキーボードは絶対小さくしたくないが、厚みは薄くしても使いやすさは損なわれないということで、薄さは「世界一」を豪語しています。写真じゃ分かりづらいですが、動画を見ると、なんだか巨大なラングドシャか「白い恋人」のようです。重さは MacBook の2.27kgから1.36kgに減量。日本のサブノートからすると重いですが、歴代 Mac のラップトップではダントツの最軽量で、肩にくい込むかばんのストラップに悩まされてきたMacユーザとしては歓迎です。

全体のシェイプが曲線を描くラップトップというのもめずらしいと思いますが(初代iBookも曲線でしたが)、そのせいもあって、パワーアダプターは底面の曲面にコバンザメのように張り付くという変わった形になっており、ポートのたぐいはぴょこっと飛び出す仕様になっています。(下図参照)

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それから、外付け光学ドライブも用意されるものの、そんなの買わなくても、無線で他のMacの光学ドライブをマウントできるらしく、アプリケーションのインストールだけでなく、OS Xのインストールも無線で、他のMacのドライブを借りてできるらしいのが素晴らしいですね。外付けドライブって、モバイル性やデザインをすべてぶちこわす感じだもんな。

値段は、Intel Core 2 Duo 1.6GHzで229,800円(2GBメモリ/80GB HDD/Wireless LAN/Videoカメラ内蔵)で、Intel Core 2 Duo 2.0GHzで139,800円のMacBookに比べるとやはりかなり割高。うーん、微妙かなあ。

とはいえ、MacBook Air の現物も見ていないのに、今この瞬間に使っている目の前の MacBook がすでに「やぼったい分厚い四角い箱」に思えて来るからおそろしい。やっぱり、欲しい…かな…>Air。そうだ、あれだ、e-Learning で Windows しか使えないやつをチェックするためにちょうど、激安のウィンドウズノートでも買おうかと思っていたんで、Airを買って、今使っている MacBook をウィンドウズ専用マシンにすれば、新しい Windows マシンを買わなくても済むぞ!

…とか色々シミュレーションを始めてしまっている自分が恐ろしい。