ウォッチメン (2009) ★★★★

監督:ザック・スナイダー(「ドーン・オブ・ザ・デッド「300」)。

スーパー同居人ちゃんのアメリカ人の友人が「聖書より重要な本」と猛烈に勧めていたアメコミ「ウォッチメン」。ぼくも読んでみたが、さすがにぐいぐい引き込まれるすごいマンガだった。そんな「重要作品」の映画化として、当該アメリカ人も含め、期待半分、不安半分だったが、結論としては、予想より良かった。

基本的に、熱狂的ファンの存在を意識してか、映画は原作にかなり忠実。ロールシャッハがちょっとルックス良すぎる気がするが、ナイトアウルはマンガそのまんまで素晴らしいの一言。心配されていた常識はずれの超人ドクター・マンハッタン(全裸)も、なかなか雰囲気があって良かった。しかもイチモツもちゃんと丸出しだったし。

一方、「原作通り」の映画化だと、詰め込みすぎて「原作を知らない人にはフォローできない」という状況になりがちなのだが、この映画も正直ちょっとその傾向がある。とはいえ、他のアメコミと違い、シリーズ化が無理な作品なので、一作ですべてを終わらせなければならないというつらさがあっただろう。難しい。

残念なのはラスト。原作のとんでもないラストをどう再現するのかが楽しみだったが、そこはクレバーなオリジナルプロットで回避。プロット的には納得できるラストだったし、原作との違いも最小限…が! やっぱり原作通りのラストを観たかった。うーーーん、残念!

でもDVD買お。