ところで白熊(ランチア・イプシロン)の後釜がなぜバニ朗(パンダ4x4)だったのか。誰も聞いてないけど勝手に解説を始めたいと思います。
白熊とバニ朗を比べると、バニ朗の方が格下です。比較すると…
白熊 | バニ朗 | |
新車価格 | 300万近く?(時代によって違う) | 200万ちょっと |
排気量 | 1.4L | 1.2L |
馬力 | 95ps | 60ps |
大きさ | 驚きの3ナンバー | 5ナンバー |
購入時価格 | 3年落ち強、186万 | 3年落ち弱、144万(高っ) |
などなど。バニ朗が勝っているところはといえば、ドアの数が2枚多い、それから年式が2年ほど新しいことぐらい。
それなのに、なぜバニ朗だったのか?
まず、ぼくは20代前半のころ、すごーーーーくスズキ・ジムニーに憧れていたことがあるんです。
時はまさにクロカンブーム。ランドクルーザーやら今は亡きハイラックスサーフやら、いすゞビッグホーンらが幅を利かせていたころ、「小型だが走破性が大型車を凌駕する」と言われていたジムニーが大変カッコ良く思えたものです。特に幌車に憧れましたねー。実はジムニー、運転したことも乗ったこともないんですが、あまりに好きだったので、ジムニーの歴史の本とか買ってましたもん。
結局、経済的な理由などで、ジムニーを手に入れることなく終わってしまいました。そうこうしているうちにジムニーからマニュアルトランスミッションが消え、幌車も消え…寂しい思いを感じたのは言うまでもありません。ついでにクロカンブームも跡形もなく消えました。
さて、そんなワタクシですから、「小型の、ジープっぽい車」には常にあこがれがあったんですね。実はキャンプもやったことがないぼくですので、別に本格的にクロカンしたいということもなかったんですが、ただ、見た目的に「どこにでも行けそう!」というだけで、何か、夢を見させてくれる感じで良かったですね。
ですから、「なんちゃって4駆」も含め、ちょっと泥道走れそうな車高の高い小型車には基本的に弱いんです。あんまないですけど、そういう車。
そんななか、2007年の1年間のアメリカ出張の間に「日本に戻ったら何買おうかなあ」と妄想しているところに、みんカラのぼんじょるのさんの白いパンダ 4x4の写真を見て、「うおっ、これいい!」と思ったのはある意味当然の摂理と言えるでしょう。当時当ブログでも、突発性パンダ熱にかかったエントリが二つほど挙っていました。
で、日本に戻って、ディーラーめぐりの初日で白熊を決めてしまったのですが、白熊に至る前に、実はフィアット・ディーラーで、「パンダ4x4ってもう売ってないんですか?」と聞いたんですね。
しかしディーラーの中の人いわく「ない」。当時は中古車のタマ数も今より少なく、すぐに車が必要だったぼくはあきらめざるを得なかった。4x4がないなら普通のパンダMaxiでもいいかと思ったんですが希望していたメタリックオレンジの納期が数ヶ月あったんで、それは待てないということで、それも断念したんです。で、次に、すぐ近くの別のディーラーで白熊を見てすぐ決めた、と。
さて、時は一年半進んで、今回白熊を買い替えようかどうしようかと悩んでいたとき、候補はいろいろありました。その中で最強の候補は、ずばりチンクエチェントのキャンバストップ版、500cでした。1.2Lの赤。(下の画像は1.4Lバージョンですが。)
これはかなり本気で欲しかったです。しかし日差しを嫌うスーパー同居人ちゃんがオープンカーに難色を示していた他、予算オーバーだったこともあり、購入には障害がいろいろありました。はっきり言って白熊をこのタイミングで買い替えなきゃならない理由もなかったし、あとはディーラーの担当さんとの相性というか、掛け合いの呼吸次第だなあ…と思っていたのですが、結論は見ての通り、駄目でした。値引きないのは分かっていたので、白熊の下取りでどれくらい頑張ってくれるか、見ようと思っていたんですねが、フィアットセールス担当に「いくらぐらいだったらいいですか?」と言われて、無理めの価格を言ったら、「また連絡します」と言ったきり連絡ねえ(-_-;。こっちは、向こうの言い値が低くても商談を続ける気は満々だったのに、連絡ないって!!
そんな中、ふてくされながらバニ朗見に行ったんですね。下の写真は初めてバニ朗を見に行ったときの写真。
見ての通り、すでに夜、しかも閉店間際という、中古車見学には最悪のコンディション。
しかしセールスの人は、話のテンポも良く、車も綺麗で好印象。てか、店舗は違えど同じフィアット・ディーラー系列なんですけど。
下取り希望価格はまた無理な価格を出しましたが、頑張って近づけようとしてくれました。ぼくはけっこう押してくれるセールスの人は好きなんですね。「押してくれる」というのは、向こうのセールストークをごり押ししてくるという意味ではなく、こっちが悩んでいるのを察知して、「今決めてくれたら譲歩します」と言ってくれる人。別に大判振るまいじゃなくてもいいんです。ちょっとしたことでも背中を押してくれるような話に持って行ってくれるのがいいですね。てか、基本的にぼくは好きな車しか見に行かないので、たいてい「気分が乗れば今すぐハンコ押すのもやぶさかではない」という気持ちなんです。だからあとはセールスの人次第なんですよね〜。
また、セールスの人との相性以外に、バニ朗の場合、「新車が売っていない車」というのも大きかったです。「今乗らないと古くなってしまう」という車ですから。500cは残念な結果に終わりましたが、チンクはこれからも台数が出る人気車。今買わなくても後からでも買えるわけであります。
今だからバニ朗。500cではなくバニ朗。おかげで100万浮いたです! おわり。