バンパー傷補修をしようとしたらドツボにはまったという話

先月の車関係 小ネタ集で書いた通り,しし丸のリアバンパーを自宅駐車場で擦ってしまいまして,特注色タッチペンを使ってものすごく適当に補修したんですが……

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「目立たなくなればいいや」という気持ちで適当にやったんですが,どうも見た目がよろしくない。

・パテ補修してないから傷が埋まってない(塗料の意味なし)
・色も合ってない

色に関しては特注色買ったのに色が違うじゃねーか!とプンプン丸だったんですが……車体色はパールホワイト(たぶんネイクルホワイトという色。カラーコードKWE)なんですが,タッチペンの色はかなりソリッドに近い白。

この特注色,タッチペンなのに二層塗りなんですよね。で,どうやら下塗りはプレーンな白で,上塗りがグレーみたい。下塗りの白だけでは白すぎるので上塗りのグレーで色を微妙にパールに近づけるというものなのですけど,上塗りの塗布が少なすぎたようで,白すぎるし,そもそも塗ったところがいかにも「部分塗り」になってる。

これを改善しようとタッチペンの塗料を筆をつかって塗るなどしていろいろやったんですが……

まったく改善しない。むしろ,いろいろ悪あがきしたせいで悪化している。

やっぱタッチペンはダメだ。分かっていたんだけど,傷隠しぐらいならいけるかなーと思ったのが間違いでした。

ということで,タッチペンは諦めて,スプレーを買った(←板金出せよというツッコミはなしで)。そして,ちゃんとパテ埋めもすることにした。

まずはこの,けっこう深い傷を粗目の耐水ペーパーで削ります。
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パテを塗る。どれくらい塗ったら良いか加減が分からず,塗っては削り,試行錯誤した結果,「薄付け」となっているので,薄く塗ることに。

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結果的にですが,パテはどうせあとでサンドペーパーで削ってならすので,きれいに丁寧に塗るとか,あまり気にしなくていいですね。

パテが完全に乾くのを待って,風が強くなく気温が低すぎない日を選んで塗装作業決行。まずは粗目の320の耐水サンドペーパーで削って,600番の耐水ペーパーでならして,マスキング。

今の時代,作業マニュアルはYouTube! 塗装は狭いポイントでやるのではなく,バンパーならバンパーの継ぎ目およびプレスライン沿いにマスキングしてやるのが基本ということを学びました。

確かに,どうしても元の色と塗装の色は完全一致しないので,そういう境目で区切ってやれば,色のズレも相対的に気にならなくなる,と。

ということで,マスキング。
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・上および左奥はバンパーとボディの境界
・下はバンパーのプレスライン
・右手前はプレスラインがないので,湾曲ラインのあたりで適当に

右手前に関しては,上の写真ではがっちりマスキングテープ貼ってますが,塗装しているうちにマスキングのラインで塗装部と地の部分がくっきり分かれてしまいそうになったので,慌ててマスキングテープを浮かして,ふんわりと塗装がぼけるようにしました。

KWE特注スプレー,下塗り&上塗り2本セットで5000円弱。まずは下塗り。

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薄く重ね塗りするのが基本ですが,冬だし乾くのに20分くらいかかるので,ドライヤーで時短。

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7回くらい吹いたと思う。でも上塗りスプレーの前にどれくらい下塗りしたほうがよくわからない。がっつりやったほうがいいのか,多少薄くても上塗りで濃くなるから問題ないのか。

↓削ったところがまだうっすら見えているんだけど,こんなんで下塗りいいのかなあ??
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*結論から言うと,下塗りはもっとガッツリやって上塗りは薄く,のほうが良かったかも。

↓夕方の作業で,陽が落ちてきたので見切り発車で上塗りスプレー。
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↓上塗りはグレーの塗料だけど,屋外で風のあるところで吹いているので,均一に塗れねー!!! ムラあるけど,もうしょうがない。
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↓最後にクリア吹きます。
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↓おわた。うおーーー傷は完全に見えなくなったけど,バンパーとボディの色が微妙にちがうーーー(笑
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【結論】パールホワイトをスプレー缶で色を合わせるのは不可能

まあ,パールホワイトの難しさと同時に,7年落ちで退職したボディ色と,あらたに塗装した色が違ってくるのは当然のことなんでしょうがないね。でも傷がまったくなくなったのは我ながら良くやった!

しかし,ちょっと気になるのは,塗装面の光沢のなさ。ボディは景色の写り込みがあるのに,バンパーはまったく無い。
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↓ボディは撮影者が写りこむのに
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↓バンパーはまったく撮影者が写り込まない
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ということで,磨くことにしました。実はすでにコンパウンドなどで30分ほど磨いてみたんですが,まっったく光沢がでない。鏡面コンパウンドとか嘘やん!と思いましたが,どうやらかなり根気良く磨かなければいけないようで。

日をあらためて,もういちどテッテ的に磨くことにしました。ただ,あまりゴシゴシやるとせっかくの塗装が剥げてしまうので,やさしく,しかし時間をかけて。

まずは2000番耐水ペーパーを30分。ほんとは1000番を先にかければいいのかもしれないけど,削るのが怖いのと,単純に手元に1000番がなかったので。

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次にソフト99工房の「仕上げツヤ出し コンパウンド極細」で30分。
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↓ちょっとだけ撮影者が映り込むようになった
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続いて,「超鏡面ツヤ出し 液体コンパウンド」で30分。
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↓最初,コンパウンド用スポンジでやってましたが……
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↓はっきり言って,コンパウンドは布(ウェス)でやったほうが細かい感触が掴めていいと思う。
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↓別ウェスで拭き上げると,ツヤ出しの実感が掴めます
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↓結果,ちょっと写り込みするようになりました!
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正直,ボディのようなツヤは出ませんでしたが,あんまりやるとせっかくの塗装が剥げてやりなおしとなりかねないので,これくらいで満足してやめました。このあたり,素人は経験が欠如しているゆえ,加減がわからないのが辛いですね。でも,最初に比べるとツヤはでるようになりました。

↓写り込み比較まとめ:使用前,コンパウンド1段階,コンパウンド2段階
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まあ素人の限界ですね!

↓白い長方形の壁がボディから塗装バンパーにかけて写り込んでいて,写り込みの鮮明さの違いが否めない……。でもまあ,磨きの前はそもそも写り込みゼロでしたから……
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キズがあるバンパーよりは光沢がないバンパーのほうが全然マシ,わりと満足してます。
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気が向いたらまた磨くかも?

教訓:
・タッチペンは使うな
・パテ埋めは必ずやれ
・マスキングはしろ
・基本,パール色はスプレー缶で再現はムリ
・ポリッシャー無いと鏡面にはならない
・完成度もとめるなら素直に板金

いじょ!!