iTunes Music Store コネーーーーーーのか?


日本でのiTunes Music Store提供は「できるだけ早期に」
http://www.itmedia.co.jp/news/articles/0411/19/news027.html

昨日、iTMSを待望する人々をわかせた日経の報道(日経新聞の方にはより詳細な記事が載ったらしい)。しかし、その裏がとれてないことがどうも不安要因でしたが、ここでAppleからの公式発表がでました。いわく、「できるだけ早期に開始したいと考えている」が、「準備はいつ整うのか」そして「提供する楽曲数はどの程度か」については未定とのこと。

なんだ従来の発表どおりかよ!

しかし、無責任に裏を読むとですね、今回のAppleのコメントは、日本の有力新聞の報道に対するものなわけですね。日経の「開始は3月めど」「楽曲数は10万」、それからネットには載ってませんでしたが、紙面にはあったという「コピー制限条件、価格は日本で先行する他のサービスと同等」という報道に対してですね、「時期は未定」「楽曲数も未定」とまっこうから否定した形となったわけです。ちなみにアメリカでのiTunes Music Storeの提供楽曲数は100万曲を超えており、日本で10万曲で開始するとなると、ものすごく小規模ということになります。深読みすると、今回のAppleの反応は、10万曲という報道に対して、「おいおいちょっとまてよ、そんな少ない数で始めるつもりはねーよ!」と言いたかったのではないか。いや、根拠はないですけどね。むしろこれはオレの願望ですが。

でもまあ、日経の報道も眉唾なところはあったんですよね。昨日書いたとおり、「日本のレコード各社と交渉に入る」という部分が非常に嘘っぽい。「入る」ということは今までは交渉してなかったということですが、そんなことはありえないよね。言葉のニュアンスの問題だけなのかもしれないけど。でも日経の報道がガセだったとすると、「楽曲は(日本の他の先行サービスに毛がはえた程度の)10万曲」、「価格もコピー制限条件も日本の先行サービスと同程度」という情報をわざと流したのは、「iTunes Music Storeがはじまったって今のサービスとどうせ同じ程度ですよ、だったら今のサービスをつかいましょうよ、皆さん」という業界のメッセージが入っているんじゃないかと深読みしたくなる。Nikkei Netの記事で「アップルの参入で、日本でも音楽配信サービスが本格的な普及期を迎えそうだ」と書いてあるのが、「さあ、普及期ですよ、既存のサービスもじゃんじゃん使いましょうね」という意味にもとれるような気もする。

根拠はないですけどね。ただの憶測ですけどね。ついでに「できるだけ早期に」というAppleのコメントも、「3月といわず、できるだけ早期に」という意味かもしれませんね。根拠はないですけどね。憶測ですけどね。希望ですけどね。願いですけどね。