向こうの家捜し

2007年7月

  • 無事ビザをゲットできたところで家捜し。夏のあいだに家捜しのために一週間ほど現地入りすることも考えたんですが、8月なんてハイシーズンにスーパー同居人ちゃんといっしょに行ったら飛行機チケット代だけでも30万以上かかるし、宿代入れて40万以上? そんな金払うなら割高でもインターネットで物件決めればいいやと。
  • 幸い、勝手知りたる土地なんで…というか、当地でプロ院生やっていた間にも3回引越した経験あるので、主要なストリート名も分かっています。家捜しなんて楽勝よ!
  • と思ったのですが、いかんせん高い! プロ院生のときは当然貧乏だったので、プロ院生時代最後の数年は、スーパー同居人ちゃん(当時は「スーパー」がつかない「同居人ちゃん」)と同居していたのですが、カップルにも関わらず、さらにルームメイトもとっていましたからね。しかし、今はさすがにそこまでやりたくない。となると高い! ハー大のある街は、サンフランシスコ、マンハッタンなどとともに全米一家賃が高い土地柄なんですよねえ。イリノイの田舎に罪害行った同僚なんてプール付きマンションで家賃700ドルだったと言っていたんだけど、田舎いけば良かったか。いや、ハー大のあたりも決して大都会ではないんだけど…。
  • 困難な家賃問題をさらに困難にしているのが、半年間という実に中途半端な期間。ほとんどの「フツー」の物件は1年契約だから、「半年」というと断られます。もちろん半年ということを黙って1年契約して、半年経ったところで中途解約すればいいんだけど、なんかそれも良心が痛みます。
  • また、たった半年なんで、できれば家具付き(furnished)のアパートにしたい。だって、家具なしだと家具そろえているだけで数ヶ月過ぎるし、ようやく揃ったと思ったら帰国に向けて処分することを考えなければならなく、とにかく時間が無駄だからです。
  • しかし、短期契約オーケーで家具付きの物件というとどうしても駐在さん向けの物件になるので、とにかく高いんですよ。2000ドル超えは当たり前、3000ドルや4000ドルなんて物件もごろごろしていて、おいおい、フツーにオレの月給超えてるやん、みたいな。いちおう補助金が出るとはいえ、日本の住居のローンもあるんだし、そんな高いところに住んだら破産してしまいます。駐在さんは家賃は会社持ちだからそんな値段でも大丈夫なんでしょうが。オレも勤務先から研究費が出て、家賃に当てて良いことになっているんですが、2000ドル超えなんて無理。
  • ということで、最初は1000ドル台前半で探していたのですが、全然選択肢がないので1000ドル代後半も視野に入れて探し、なんとか家具付き、半年契約オーケーで予算ギリギリオーケーの物件をインタネで発見。10月1日からしか入れないというのがネックだけれど、写真で見る限りきれいそうだし、不動産屋が管理しているビルっぽいし、場所はハー大から徒歩10分ほどとかなり良い場所なんで、これは唾付けておいた方がいいだろうということで。
  • 不動産屋にメールで連絡をとったところ、スムースに交渉が進み、借りられる段取りになりました。ちなみに、海外居住者という理由で断られないように、受け入れ先の学科の連絡先と、オレの勤め先のウェブサイト(英語)を送りました。会社員と違い、教員の場合、公式ウェブサイトに名前が載っていますから良いですね、信用問題的に。インターネット万歳。
  • 手付けの段取りですが、まずRental Applicationをスキャンしたものがメールで送られてきました。これは業界共通の書式で、オレもプロ院生時代に何回か書いたことがあります。これに記入する際に迷った点は:
    • 「Previous Landlord」の連絡先を書くところがあって、これは信用できる店子かどうかを不動産屋さんが問い合わせるために書かせられるんですが、日本の大家の連絡先書いてもしょうがないし、どう書いたら良いのか、てゆうか、たぶん書かなくても良いだろう…と思いましたが、まあ埋めるだけ埋めておこうと、日本の前の大家の連絡先を書いておきました。意味ないと思いますが。
    • 「Personal Reference」は本来なら同僚や上司の連絡先を書くべきなのですが、同僚や上司は(英語を話せるとはいえ)日本にいるし、だったら受け入れ先の連絡先の方がいいかなどと逡巡。問い合わせたところ、受け入れ先の学科長の名前と仕事場の連絡先を書いてくれれば良いと言うことでした。
  • で、このように、プリントアウトして手書きで記入したRental Applicationを再スキャン。ビザ申請のときに用意した財政証明書、ハー大からの受け入れの手紙、ついでに念のためにDS-2019もスキャンして、全部まとめてメールで送りました。書類は問題ないとの返事。
  • さらに、家賃一ヶ月分を手付金として送金。シティバンクより。シティバンクは他の銀行より海外送金手数料が若干安いですね。しかも、送金先を登録すれば(登録自体に1週間ぐらいかかるものの)、インターネットからも海外送金できるのがありがたい。オレが知っている範囲では、インターネットで海外送金ができるのはシティバンクぐらい?
  • ちなみに、メールだけのやりとりだし、家賃一ヶ月という大金を送金するにあたって「詐欺だったらどうしよう」という不安はありましたが、インターネットで不動産屋について調べた結果、架空の不動産屋ではなさそうで、あやしげな風評などもなかったので、えいやと送金しました。まあ、本当はもっと慎重に対処すべきなのかもしれませんが。ただ、メールをやりとりする限りではかなり感じの良い人でした。
  • これで手付けが済みました。あとは契約書を送ってくれるはずなので、それに記入し、保証金、手数料を払って終わり。のはず。保証金は家賃一ヶ月分。手数料は家賃半月分。それからMove-in feeというのを175ドル払わなければならない模様です。Move-in feeというのはオレのプロ院生生活の中でも請求されたことのない項目ですが、調べてみると、ビルの管理会社に払うお金のようで、引越しでエレベーターを占拠したり、引越荷物で共用部分を傷つけたりする可能性に対して払う費用らしいですね。戻ってくる費用かどうかは不明。まあ、手数料半月だし、悪意のぼったくりではなさそうな気がしますので払おうと思います。

つづく。