ランチア・イプシロン ファーストインプレ

感想としては…2ペダルがクセモノ!! これにつきます。ランチア車といってもイプシロンは中身はフィアット車なので、D.F.N.という名の2ペダルMTも基本的にフィアットのデュアロジックと同じ。パンダの試乗でデュアロジックは体験済みなので同じ感じを想像していたのですが、現行デュアロジよりはるかにギクシャク感が強いです。試乗したパンダの現行デュアロジックは、ATモードでもトルコンATと遜色ないと言えないこともないところまで来ていて、「なんだデュアロジって言われているほどギクシャクしないじゃん」と思ったものですが、今回買ったイプシロンの2ペダルMTは、ATモードだとギアチェンジ時の失速感が大きい。特に1速から2速のギクシャク感が強い。4年違うだけでこれだけ違うものか。逆に言えば、フィアットの2ペダルMTもこの4年間でずいぶんと改良されたんだなあと感心。イプシロンの2ペダルの名前「D.F.N.」は「Dolce Far Niente:ドルチェ ファール ニエンテ = 何もしなくても良い甘美さ」(http://ja.wikipedia.org/wiki/ランチアイプシロン)だそうですが、全然甘美じゃない!

ということで土日はほとんどMTモードで走ってました。MTモードでもやはりシフトアップしたらちょっとアクセルを抜いてやる必要がありますね、特にローギヤでは。あたりまえですが、これはMTモード付きATとは違って、操作感覚が完全にMTです。クラッチワークがないだけで、アクセルワークは気を遣う必要があります。もうちょっと運転して慣れる必要がありますね。

日曜日の最後の方にはATモードも試してみたんですが、シフトチェンジの呼吸を読んで、シフトチェンジのタイミングでアクセルを抜いてやればギクシャク感なく走ってくれます。でもこんなの「何もしなくても良い甘美さ」じゃない! まあ、アクセルワークに気をつけなきゃいけないのはローギヤだけで3→4速とか4→5速は特に問題ありませんが。

あと、意外にエンジン音が大きいですね。窓を開けて走ると、ディーゼルみたいなエンジン音がきこえます。ガソリンエンジンですが。ただ、窓閉めるとけっこう静かですね。

ブレーキは、以前乗っていた青空プント号やアメリカで乗ったジープ・グランドチェロキーに比べると効きが早い&強いので、気を使わないとカックンと言ってしまいます。「カックンブレーキ」というほどではないと思うので、慣れれば大丈夫かと思います。

左ハンドルは意外に抵抗ないですね。特に走っているときは別に普通です。ただ、駐車するときなんか感覚が違うので調子狂います。これも慣れか。あと、時々道路の右を走るべきなのか左を走るべきなのか、混乱します。数週間前まで左ハンドルで右車線を走っていただけに、左ハンドルで左車線に入ると一瞬「あっ、こっちで良いんだっけ?!」と思うことがあります。これも慣れか。

全体的にもう少し慣れるための時間が必要がありますね。とりあえずガラスコーティング&最終整備をしてもらうために車を預けてきました。明日は再納車で、今度は家まで持ってきてくれるそうです。納車費削ってもらったのに有り難いです。しばしの別れです。

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