バニ朗のシフトノブ交換に四苦八苦

(ニュー)パンダの4x4には「クライミング」と「クライミング・プラス」という二つのグレードがあって、バニ朗は下のグレードである「クライミング」なんですが、バニ朗の前オーナーは純正オプションてんこもりにしていたおかげで、えらい豪華装備になっています。

まず、電動サンルーフが付いている。これ付けた時点で「クライミング・プラス」を買うのと値段変わらん気がするが…。てか、電動サンルーフのオプション設定なんてあったのだろうか? なんかの特別バージョンだったのかな? 試乗車かなんか? (輸入車の試乗車は正規販売の装備が完全に決定する前に用意されることがあるので、売り物にない装備の組み合わせが存在します。) それとも、本当は「クライミング・プラス」だったのを、わざわざ標準装備のアルミホイールを趣味で鉄チンにグレードダウンしたとか? まさかね〜。リアエンブレムに「プラス」の文字がない↓から、たぶんそれはない。

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それはともかく、サンルーフの他、リアウィンドウにフィルムが貼ってあり、これはけっこうお気に入りです、見た目的に。黒い窓が黄色に合っている気がする。↓の写真は某駐車場にたまたま駐まっていたシトロエンC3とのツーショット。リアウィンドウの透け具合の違いがお分かりいただけるかと思います。しかし良い色のC3ですね。

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内装に目を移すと、前も書いたようにHDDナビが取り付けてある(パンダにはナビ設定がないので、この取り付けにもかなりお金がかかったはず)うえに、純正レザーステアリング、純正レザーシフトノブ(後述。下の写真は交換後)、それにアルミペダル(純正かどうか分かりませんがこの流れだとたぶん純正)が付いています。フロアマットももちろん純正。

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こんだけてんこもりだと、万が一前オーナーがこのブログを見たら「あ、これ俺の元車だ」と一発で分かるでしょうね。

さて、本題のレザーシフトノブの話ですが(前置きが長い…)、純正のレザーシフトノブおよびレザーステアリングは、パンダの内装のグレーに合うようにグレー基調で、青のアクセントが入っています。それゆえ、内装にはよく溶け込んでいるんですが、いかんせん元の内装のグレー自体、高級感からはほど遠い、「大衆車フィアットのいつものヤツ」なので、それに溶け込んでいるということは、そんなにカッコ良くないということです。それでもステアリングはまあいいんですが(エアバッグの関係もあって交換したくないし)、シフトノブはどうかな、と。↓これ。ちょっと野暮ったい。

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最初見たとき、オプション品だとまったく気づかなかったし。

換えたいなー、どうしようかなー、せっかくならイタリア雑貨店で売ってるBLACK社のFIATマークのやつがいいなあ、でもあれ1万3千円もするんだよなー、どうしようかなー、純正ノブって固くてはずすの大変らしいし…などと思いつつ、シフトノブをちょっとだけくりくりまわしたりしていたんですよね。

そしたら、先日、運転中にシフトノブがスポッと抜けた。おいおい、とあせりつつ、頭の中では同時に「いやあ、抜けたんならしょうがないなあ! 換えるしかないなあ!」などと嬉しく思ったのはいうまでもありません。

しかしそうなると一刻も早く新しいシフトノブが欲しい。イタ雑の通信販売なんてしてらんない(←このせっかちさに、後々後悔することになる)。地元にあるラテン車雑貨店のル・ガラージュはいつの間に潰れていた。ということで残る選択肢はスーパーオートバックスということですが、これがラテン車乗りにとって選択肢ありそうでないという微妙な品揃えの店であります。

ただ、momoの定番のシフトノブはあったので、店員さんに、「リバースロックのMTシフトに付きますかねえ」と聞いたところ、「どうでしょうねえ、つかないことが多いですよ」と言われました。しかし、momoはイタリアのブランドだし、イタ車につかないこともなかろうという無茶な楽観主義で購入決定。

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…付きませんでしたorz

取り付けると、リバースロック(リバースギアに入れる際にシフトノブ下のリングを上に持ち上げなければならないという機構)がシフトノブに当たって全然持ち上がらない。持ち上がらないということはリバースに入らない。orz

しかし8000円も出したのをあきらめたくない。8000円ドブに捨てたということを認めたくない。ということでなんとか方法を考えてみました。

結論から言うと、以下の方法で付けられました。

  1. ノブをなるべく上の方に付ける。
  2. ノブの底面につける化粧アルミを付けない。

すると、なんとかリバースロックのリングが持ち上がるだけのスペースが確保できました。

↓通常の状態。

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↓リバースロックを持ち上げた状態。うまくリバースロックのリングがノブの下の金属部の外周にすぽっとはまります。ノブの下に化粧アルミを付けるとリバースロックが上がりません。

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じゃあこれで固定しようと。

ただ、シフトノブを上のほうに取り付けて固定するのはいいが、なんかの拍子にノブが下がってしまうと困るので、下がらないように、シフトノブ内部にゴムをつめて、ノブが物理的に下がってしまわないようにしました。ホームセンターで買った↓こいつを3枚ほど入れたらちょうどよかったです。直径10mmでピッタリなようです。

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あとはノブを六画レンチで三点止めして終わり。実はこれにも苦労しました。さすがイタリア製、新品なのにビスが錆びてて、付属のちゃちいレンチだとちゃんと回ってくれないので、これまたホームセンターで、力を加えやすそうなレンチを買ってなんとか締めました。ちなみに、三点のビスを平等に留めなければノブが傾いてしまい、リバースロックのリングがひっかかって上がらなくなるので注意。

ノブの下部の金属部分がむき出しになってしまいますが、まあ、上から見ている分には分かりません。見た目的には意外にマッチしていて満足です。スーパー同居人ちゃんも「かっこいいじゃん」と褒めてくれました。触り心地的には、下部のむきだしの金属部分がギザギザしてあまり心地良くないですけど、ノブ自体は触り心地がいいので良しとしよう。

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一年ぐらい使って減価償却したら(←?)、次はちゃんとリバースロック対応のに買い替えよう。