カリフォルニア車購入記「あれ?この車,いろいろ整備が必要だなあ」編

さて,渡米5日目にして早くもあるやんをゲットしたわけですが,なぜそんなに早く車をゲットする必要があったのかと言いますと,レンタカーを1週間しか借りていなかったからなんですね。もしひと月ぐらいレンタカー借りていたらもうちょっとじっくり探せたのかもしれません。とはいえ,中古車ディーラーと違って個人売買だとあんまり冷やかしでコンタクトとって試乗するわけにもいかない(相手方だって自分の仕事があるわけだし)ので,めんどくさくなったというのが本当のところです。

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前もちょっと書いたかもしれませんが,5000ドルぐらいの車だと10年落ち以上で古いか,走行距離が16万キロ超えているか,あるいはその両方で,やっぱりけっこうボロいということも分かったので,結局,倍の値段で文化的な乗り心地のあるやんにした訳です。

ただ,前も書いたように,あるやんは事故歴があるんですね,分かってて買ったんですが(相場より1000ドルぐらいは安かった)。で,あるやんはぼくが3人目のオーナーなんですが,Carfaxという車の履歴が見れるサービスであるやんの履歴をみると,なんとこやつ,最初のオーナーが2009年にあるやんを入手したんですが,納車1ヶ月後にもう事故起こしてやんの。馬鹿だねー。どの程度の事故かは不明ですが,Carfaxの記録によると,対物事故で,エアバッグは開かず,構造ダメージもない,とのこと。その後は事故の記録はありません。(ただCarfaxに出ない事故というのもあるらしいですが……そうなると中古車は何も信用できないという。)

「きっと事故といってもおおごとじゃないさ ァ '`,、'`,、('∀`) '`,、'`,、」

アラインメント

という感じであるやんをゲットしたあと運転していたのですが,どうもステアリングがよくない気がする。油断するとふらつく感じ,特に高速道路で。

「おいおい,構造ダメージないと言うけど大丈夫かあ? ァ '`,、'`,、('∀`) '`,、'`,、」

ということであるやんがうちに来てから3日後にサスペンション専門の工場に行って,アラインメント調整してもらった。

そういや,叔父ディーラーも「直進安定性が不足していると感じたらアラインメント調整しろ」と言ってたな,2回ぐらい。わかってるならおまえがやれよ!

ちなみにあるやんの取引をした叔父ディーラーの中古車ディーラーがあるミラマー・ロードというところはものすごい数の自動車工場が並んでいるところで,このサンスペンション屋も同じくミラマー沿い。

で,アラインメント調整は80ドルぐらい。結論としては,アラインメントはだいぶ狂っていたらしい。前のオーナー(2番目のオーナー)のメンテ記録は(全部ではないかもしれないけど)グローブボックスに入っていたんですが,ローテーションの記録はあるけれど,アラインメントの記録はない。もし11万キロで一度もアラインメントを調整してなかったら当然だいぶ狂っているはずだから,事故歴とは関係なくメンテ不足だということにしておこう。

ポジションライトとボンネット

で,他の不具合として,左側のポジションライトが付いていないことに気づいたので,2ブロックくらい先にあるジャパニーズオートテックという小さな工場に持ち込んでみる。ここはオーナーがベトナム人,奥さんが韓国人,窓には力士のイラストが掲げられているあやしい店だけど,日本車には多少強いだろうということで。

見てもらうと,「電球切れじゃないよ,そもそもソケットないよ!」と言われる。マジかよ!

エンジンルームはかなり密集しているので,ソケットがエンジンルーム内で落ちているだけなのか,あるいはまったく欠けているのかは,フロントバンパーをはずしてみないとわからないと言う。あと,「ボンネットのチリが合ってないね。事故歴あるね」と言われる。ァ '`,、'`,、('∀`) '`,、'`,、

せっかくなので,両方直してもらえるかみてもらうことにしました。

2, 3時間経過して,まずポジションライトについては,ソケットは落ちていただけということで,こちらは無事治った。ボンネットのチリの調整については,「ヒンジの調整である程度直ったけれど,ボンネット自体がプラスチックで板金できないので完全にぴったりはいかなかった」ということ。代金は主に工賃で300ドル也 チーン。でもオイル交換無料券2枚もらった。

ちなみに,後に別の店でリアバンパーのガリ傷修繕してもらったところ,左サイド全体に塗装跡があると言われたので,もしかしたら左サイドをぶつけた事故だったのかもしれない。

ステアリング調整

それはともかく,アラインメント調整後しばらく運転。ステアリングの安定性は劇的に増したので良かった……が!

どうも右に引っ張られるような気がする。いや違うな,引っ張られているというより,ステアリングを少しだけ左に切った状態で安定して直進する感じ。

ということで,翌日サスペンション屋に戻って「右に引っ張られる感じなんだけど」と再調整を頼みました。

調べてもらった結果,「ステアリングがちょっと右回りにずれていた」ということで,それを中央に直して解決。再調整なのでこれは無料。

タイヤ新調

ついでに,「タイヤ前後で銘柄も扁平も違うね」と言われた。マジか!? いや,銘柄が違うのはわかっていました。前がミシュラン・パイロットスポーツで後ろがファルケンZiex。前のオーナーのメンテ記録に,ミシュランの中古タイヤを前だけ付けたとあった。しかし扁平が違うのは気づきませんでした。

サスペンション屋のにーちゃんは「まだ溝もあるし,大丈夫でしょ」と言うが,いやいや,よくないでしょ!

というわけで,数ブロック先にあるタイヤショップで前も後も新品にしました。ミシュランは高いので,ファルケンの,Ziexだと前と同じで面白くないので,Pro G4というやつに。工賃込みで460ドルくらい。

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新品タイヤで気分さわやかに走り出したらびっくり。めっっっっっちゃ静かになって乗り心地もスムースになった。タイヤ変えてこんだけの変化を感じることはなかなかないというぐらい違う。タイヤの変化にふだん気づかないスーパー同居人ちゃんでもさすがに「変わった」というほどに。

やっぱだめじゃん,前と後違ったら!!

アメリカではお金節約するためにけっこう平気で中古タイヤ付けたりする(かく言うσ(゚∀゚ )オレもゴルフには中古タイヤ付けたりしてた)んだけど,やっぱ良くないね。

つーことで,「おいおいなんか色々整備にお金かかるな」とひやひやしましたが,だいたいこんな感じで快調に走るようになりました。

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インプレなどはまた次回か次次回で……。

カリフォルニアで車を買う手続き

備忘録。

一般にアメリカでは車の個人売買は非常に簡単で,ぼくがマサチューセッツに住んでいたときも買うときも売るときも個人売買でした。しかしそのときどんな手続きをやったか覚えていません。今回は輪をかけて簡単だった気がしますが,備忘録がわりに書き留めておきたいと思います。

【予備知識】アメリカでは「その車の所有者であることの証明書(「Certificate of Title」通称「Title」または「ピンク・スリップ」)」と「車の登録証」(レジストレーション)は別です。前者は車を購入したら当然更新されますが,後者は所有者が変わっても有効期限があればそのままです。*1 今回は登録証は残り期限がありましたので,登録証はそのまま引き継いで登録の残存期間は引き継いで登録証を更新し*2,ピンクスリップのみをも更新します。

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今回買ったアルティマのあるやん(と命名)は個人から買ったのですが,実は売主は中国へ英語教師としてすでに渡っていて,中古車ディーラーをやっている売主の叔父(以降「叔父ディーラー」)が代理で手続き相手になりました。叔父ディーラーは特にマージンも取らなかったので,売主の実在を疑いましたが,個人のウェブサイトもあったし,過去の点検歴に売主の名前もあったし,支払いの小切手も売主宛に作ったので,たぶん本当に代理でやっていたんでしょう。

手続き1:小切手を作る

さて,あるやんを買うことに決めて叔父ディーラーに言われたのは,「10900ドル分のcashier's checkを作ってもってきてくれ」ということ。*3 ちなみに個人売買でcashier's checkだめ,現金のみと言う人もいますが,cashier's checkを拒否する理由が「カタギじゃないから」以外に思いつかない。

あと叔父ディーラーに「スモッグチェック(カリフォルニアの法律で決められている排ガスチェック)をやらないといけないが,隣の工場でもできるけど自分でやる? あるいはオレが代わりにやって料金立て替えておいてやってもいいけど」と言われたので「かわりにやっておいてください」と頼んでおきました。

が! あとでよく調べてみるとスモッグチェックをするのは「売主のほう」だとDMV(車の役所)のウェブサイトに書いてあるじゃあーりませんか。*4 これについては結局σ(゚∀゚ )オレは料金支払いはしませんでした。

手続き2:保険を買う

翌日,cashier's checkを持って叔父ディーラーのもとへ……行くまえに! 大切な手続きがあります。それは,保険に入っておくことです。アメリカでは自賠責と任意保険の区別はなく,とりあえず「保険」に入る必要があります。日本で自賠責払わないと車を登録できないのと同じように,アメリカでも保険に加入した証明書がないとその車を購入することはできません。

ということで,叔父ディーラーのもとへ向かうまえに保険屋に向かいます。悩んだうえで,今回は「アメリカのJAF」である「AAA(トリプルエー)」で保険を買うことにしました。AAAではメンバーになれば(別途年会費要),JAF的なサービスが受けられるのはもちろんのこと,本来DMVでやるべき車の購入の際の諸手続きもすべてAAAでできるそうです。登録の更新もここでできる。できないのは運転免許関係だけ? DMVは常に長蛇の列だと聞いていますので,こりゃめんどくさくなくていいやと。

で,クレアモントのAAAによってさくっと保険を購入。日本のに比べるとだいぶ高いので注意。あと,なんと学歴によって保険料が変わります。また,大学の名前によっても割引があるそうです。ぼくが学位をとったアメリカの大学も割引対象なので,「学位証はないか」と言われて,そんなんわざわざアメリカまで持ってきているわけないやん! しかし幸い,ぼくの大学院がウェブで卒業者の名前を公開していたことと,同窓会MLのメールがあったのでそれで通りました。

あと,保険の契約に車のVINナンバーとオドメーターの走行距離が必要ですので注意。車種,年式は言うまでもなく。

めでたく保険を買ったあと,担当のおばちゃんに「車買ったら持ってきて,オドメーターを確認して,あと車の写真撮るから」と言われました。ちなみに担当のおばちゃんはすごーーく良い人でした。

手続き3:売買の現場

さて,保険をゲットしたら叔父ディーラーのところへ行って売買取引です。

売買の現場でやることはあっけないほど簡単で,お金払ってピンク・スリップにちょこちょこっと書き込んで終わり。

  • 売主はピンク・スリップの表面,下半分2箇所にサインし,オドメーター走行距離を記入。買主は1箇所にサインする
  • ピンクスリップの裏面には買主の名前・住所・免許書番号を書く欄があるので記入する
  • ピンクスリップの上部は「Notice of Transfer and Release of Liability(手放しまっせとDMVに申告する書類)」がミシン目でくっついていますので,そこに売主および買主の両方の名前やら住所を書き入れる。

そしてミシン目にそって切り取って,上部の「Notice of Transfer ...」は売主が受け取り,下部のピンク・スリップ本体は買主が受け取る。それで晴れて買主は車に乗って帰る。あっけない!

登録証ももちろんもらっておく(車に積んでいるはずですが)。*5

手続き4:DMVで手続き

さて,売主との取引はたったこれだけで,ほんの数十分で買った車に乗って帰れますが,DMV相手に手続きは必要です。

  • 売主は5日以内に「Notice of transfer ...」をDMVに届けるかウェブサイトで報告します。売主はこれだけなので本当に簡単。
  • 買主はもうちょっと面倒で,10日以内にDMVに他の書類や手数料,税金などとともに提出します。必要な書類は売主からもらったピンクスリップ,車の登録証(レジストレーション),スモッグテストの証明書,保険です。そのうえで,トランスファーの手数用少々と,消費税(8%)を払います。DMVでやると並びますが,AAAでやるとほとんど並びません。ぼくはその日のうちにやっちゃいました。

登録証はその場で新しいのが買主の名前で再発行されます(しかしなぜか有効期限は更新されない)。ピンクスリップ(所有証明書)については,2, 3週間で郵送で送られてきます。

あれ,なんか長文になっちゃったな。次回はいよいよ,「あれ?この車,いろいろ整備が必要だなあ」編です。

*1:ちなみに「登録証」は毎年更新なので,残り期間があるといってもさしてメリットはありません。

*2:最初間違った情報を書いていました,すみません。「登録の残存期間はそのままで登録証を更新」というのが自分で書いていても意味がよくわかりませんが,そういうふうになっている?ように思います。今回の場合だと,登録証の有効期限が前のオーナーの段階で2014年の12月から2015年の12月までだったのですが,今回ぼくが引き継ぐことによって登録証は新しくなり,ぼくの名前と住所が印字されることになったのですが,有効期限は2014年の12月から2015年の12月のまま。つまり,4月に登録更新したのに12月になったら登録の更新をしなければなりません。なんで?!

*3:cashier's checkは銀行で作る小切手のことで,ふつうの冊子型personal checkと違い,小切手を作ると同時にお金が口座から引き落とされるため,お金を受け取る方としては不渡りの心配がないという小切手です。他に不渡りの心配のない小切手としては,スーパーマーケットのカスタマーサービスなどで作れるmoney orderというものがあります。ただスーパーに10000ドル以上の現金を持って行って小切手にするメリットがほとんどない(だったら売主に現金で払えばいいじゃん)ように思われます。

*4:年式が4年かそれより新しい場合は買主がスモッグをやるそうな。http://dmv.ca.gov/portal/dmv/detail/vr/smog

*5:もうひとつ,「Bill of Sale」という売買の念書みたいなのも作っておくと良いみたいです。が,DMVではふつう要求されないので,あくまで売買のトラブルを避けるためにかわしておくと良いかと思います。σ(゚∀゚ )オレは作りませんでした。ただ,「事故があった車だとわかって買います」という誓約書は書かされました(火暴) それから,ピンクスリップ裏面には買主の「カリフォルニア免許」の番号を書く欄がありますが,ぼくはマサチューセッツの免許しか持っていなかったのでどうしたらいいかと聞いたところ,叔父ディーラーに「自分の免許証番号を書いて,その下にO/Sと書いて」と言われました。ちなみに,仮免の番号でも良いらしい。仮免ももらっていない場合はどうなるのか不明。

アメリカで車を買う(後編)

アメリカでの「一年限定」の車選びの続きです。前回書かなかった話題として,「マニュアルかオートマか」ということがあります。アメリカは日本と並び世界有数の「オートマ天国」と言われていますが,個人売買の掲示板を見る限りでは,マニュアルは日本よりかなり多いという印象です。特にスポーティーグレードはマニュアルが多い。

だったら今回マニュアルで行くっきゃないでしょ!……と言いたいところなんですが,実は今回,スーパー同居人ちゃんがアメリカにて車の免許を取る「かも」しれないという事情があり,オートマを主に考えていました。スーパー同居人ちゃんはMTは絶対ムリなので。ぼく自身,車歴ではMT→AT→AT→MT→MTときているわけですが,寄る年波によってMTによる腰や左脚ひざへの負担も馬鹿にならないという状況もあり,σ(゚∀゚ )オレ的にも「そろそろATに戻ったほうがええんちゃうか」と思わないでもない,という背景もありました。

しかしそうなると逆にいろいろと車選びが難しくなります。あまり日和すぎるのは嫌だ!と思うけれども,日和った車こそオートマ中心で,日和らない(?)車こそマニュアルが多いからです。

そんな中,σ(゚∀゚ )オレが注目したのは……パイクカーです! 人気のパイクカーは球数が多いと同時に値落ちも激しいという特性があり,同じ年式・走行距離でも他の車に比べ,相場が安い傾向があります。

ということで,さあこれから個人売主にコンタクト取るぞ,何にしようか,という最終段階で急浮上してきたのがクライスラー・PTクルーザーです。

日本でもさほど珍しくない車なんで,その意味では「せっかくアメリカにいるんだから」という意味での希少感はありませんが,アメリカでヒットした車なんで球数は多い,そのわりにユーザーの満足度はさして高くない車ですので,中古市場価格が安いんです。日本でも乗れる車とはいえ,クライスラーのロゴが入ったステアリングをカリフォルニアの青空の下で運転するのは似つかわしいような気がして,そして,車を運転したことのないスーパー同居人ちゃんの練習用の車としてふさわしい気もして,「10年落ち以内,10万マイル以内,5000ドル以内」で探しました。

で,2007年式,9.3万マイル(約15万km),5000ドルのPTクルーザーが中古車ディーラーから出ているのを某大手掲示板で見たので,比較的近所だということもあり,渡米3日目に見に行きました。上述したように個人売買が狙いだったのですが,アメリカに来ていきなり個人にコンタクトを取ることに対してちょっとひるんだということと,ディーラー販売ながらも個人売買にわりに近い値付けだったということで見に行って,試乗もしました。

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まず,乗り込んで思ったのは,清々しいほどのパイクカーだなということです。ステアリングは往年のクラシックカーを彷彿とさせる大径のもの。オートマ・シフトの柄はやたらと長く,ノブは丸っこい,これもクラシック。時計はアナログ。インパネにデジタルインジケーターがあるのは今風ですが,そこに表示される情報はなんと「方角」。面白い。全体にパイクカーらしいあざとさはあるものの,アメリカで乗るんだもの,なんちゃってアメリカンに浸るのも良いではないですか。

動力性能は,まあ噂通り,非力。話によれば中身はダッジ・ネオンらしい(未確認)。ネオンより車体が大きいので,そんなに軽快には走らないのは当然でしょう。でも,耐えられないというほどでもなく。

ただ,外装はそれなりに傷があり,うーん,と思いました。いちばんひっかかったのが,一箇所サビが見られたこと。大きなマイナスです。そして何より,中古車ディーラーのオーナーと波長が合わなかった。中東系の若い人だったんですが,こっちが「タイベルとか交換した?」「記録残っている?」と質問すると,けっこうdefensive aggressiveに言い返してくる。「今すぐ記録はでてこないが,すぐそこの工場でやったから疑うならそこに聞けばわかる!」と言って工場の連絡先を渡してくる。

いやこっちは念のために聞いているんだからそんなアグレッシブに反論しなくても。

まあ向こうもアグレッシブに言っているつもりはなくてそういう言い方になってしまうだけなのかもしれません。でも,車を買う買わないは,ほとんどセールスの人との相性だと思っているから,その意味では全然波長があわず,ダメ。スーパー同居人ちゃんも「あんな人から車買いたくない」ということで見送り。

次に見に行ったのが,日本車。そう,アメリカだからこそあえて日本車もアリではないかと。ご存知の通り,北米では日本で出ていない日本車がけっこうあるんですが,その中でも特に気になったのがクーペ。日本では絶滅危惧種であるクーペが,アメリカではまだまだ健在なんです。アコードにもクーペがあるし,トヨタにもカムリ・ベースのクーペ,Solaraがある。どちらもけっこうカッコいい。

で,実は最初はスカイラインの北米版,インフィニティG35のクーペ(日本でも出ていましたが)をチェックしていたんですが,いかんせんインフィニティは中古車相場がかなり高い。2005年式10万マイルでも個人売買で平気で1万ドルする。そこで注目したのが,アルティマ・クーペ。外見はスカイライン・クーペにかなり似ているがスカイラインより安い。てか,お尻からのラインがかなりセクシー。ということで,PTクルーザーを見たあと,個人売買で相場よりちょっと安めのこれを見てきました。

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2009年式,7.1万マイル(11万km),1万900ドル。狙っていた価格よりだいぶ高いが,この年式,走行距離のアルティマ・クーペでこの値段は相場より安い。売るときも高く売れそう。しかもブルーはσ(゚∀゚ )オレが好き色。

ということで,一瞬いいなと思ったんですが,聞けば,エアバッグが開かない程度の事故歴があるとのこと。これで萎えた。ただ,アメリカでは大きな事故があると,「Title」と呼ばれる車の所有証明書にSalvageという印が付くことがあり*1,これがあるかないかでかなり売値が変わるのですが,いちおうこの車はClean Titleなのは救いか。いちおう構造ダメージおよびエアバッグ展開は報告されていません。

試乗してみると,ピンとこない。思ったほどの動力性能がないんですね。レンタカーで借りていたMazda 3のほうが全然良くエンジンが回るじゃん,と思いました。あとから分かったんですが,CVTだったんですね←運転しているときに気づけよ。だからトルコンのつもりで踏み込んでも,思ったのと違う感じだったという。

ということで,いったん保留にしました。

翌日もう1台見に行きました。ちょっと遠方だったんですが,パイクカーの王様,ニュービートルです。2005年式,10万マイル(16万km),カブリオレ,ターボ,5650ドル。

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これまたσ(゚∀゚ )オレの好きなブルーだし,非力な車とはいえ,今回はターボなのでかなーり期待して見に行きました。

待ち合わせた場所が,夜になってけっこう恐い街だったので,大丈夫かとビビリましたが,「マッチョはビートルには乗らない」という予想通り,現われたのは優しそうな中東系のクリスチャンでした。そういやアルティマのオーナーも中東系で,これで3連続中東だな。

しかし実車は,全然洗車していないので汚れすぎ。あれで洗ってピカピカだったら印象も違っただろうに。まあ,汚れは洗えば済むんだからいいとして,試乗したのですが,これまた微妙で。なんせ10年落ちのカブリオレなので,幌の音や車体のきしみ音が賑やか。動力性能もターボなのに非力。「Sモードにするとスポーティーになるんだ」と言われてSモードにしてみたけど,回転を引っ張ってエンジンがうなりを上げるだけで全然進まない(;´Д`)。加えて,低速でステアリングがめちゃ重い。アイドリングでステアリングに振動があって気になる。

うーん,青い車体にキャメルの幌という組み合わせはかなり好きなんだけどなー! スーパー同居人ちゃん,どう? と意見を聞いたところ。

「自分がいいと思うならこのボロ車でもいいよ」
「……やっぱボロだと思う?」
「うん,だってボロじゃん」

もう一つ気になったのは,オーナーに「このビートルいつ買ったの?」と聞いたところ「2ヶ月前」と答えたこと。なんで2ヶ月で売るの??!! 「もっと大きい車が欲しいから」と答えていたけど,やっぱちょっと気になるよねー。なんかあるんじゃないかと。

あと,カリフォルニアの車事情も判断に影響しました。カリフォルニアではちょっとした移動でも高速道路(無料)に乗る機会が非常に多いのですが,前も書いたように車線がやたら多く,片側4車線は普通,LAとかになると片側7車線(両側で14車線!)とかいう恐ろしい世界になるわけです。で,交通量も多い為,車線移動もかなりスリリング。そんな戦場のような高速道路だから,スイスイ運転できる車のほうがやっぱストレス少ないよなあ……と,レンタカーのMazda 3を運転していて思っていました。それほどMazda 3は軽快で快適,高速でも問題なく加速できる車だったのです。

その「静か,乗り心地がいい,エンジンも軽快」なMazda 3と,試乗したニュービートルの個体の「うるさい,遅い,重い」感じがあまりに対極的で,ちょっと引いてしまったということもあります。もしかしたらカリフォルニアのあの高速道路がなければ重さを愛情でカバーしてニュービートルを買ったかもしれません。しかし,あのビートルであの戦場を生き残るのは疲れるのではないか……。

ということで,日和って2番目にみたアルティマ・クーペに決定してしまいました!!! てか,個人売買でこれ以上いろんな人に連絡取るのがめんどくさくなって決めちゃいました!!!

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その後,いろいろ問題もあったんですがそれはまた後日……

*1:正確に言うと,修理費用が車両価値を上回った場合,保険会社が全損扱いにしていったん廃車にする。その後修理して復活した車がSalvageとして公式記録される。

アメリカで車を買う(前編)

かつてぼくはアメリカ東海岸に9年近く住んでいたとき,ボロいゴルフIIに乗っていました。いっぽう7, 8年前に同じ東海岸で半年過ごしたときは車は買わず,ZipCarだけで過ごしました。東海岸の都市部は車なくても全然生活できるのです。

しかし今回は西海岸,おそるべきモータリゼーションの世界です。ミッシング・パーソンズが「Nobody Walks in LA」と言っていたのは本当であります。一部をのぞいて,西海岸の街は歩くようにはできていません。

www.youtube.com

ということで,車を買わなければいけないし,それは車好きとしては望むところなんですが,問題は何を買うかです。ずっと住むならもっとストレートに考えられるのですが,なんせ1年しか滞在しません。ふだんはリセールバリューなど鼻から気にせずクルマ選びをするんですが,1年後に売ることが決まっているとなるとどうしても買う値段と売る値段を気にせざるをえません。

で,どんな車を買うにしても,ディーラーで買ってディーラーで売るとかなりお金がかかってしまうのは明らかです。たとえばディーラーで130万で中古車を買ったとして,1年後にディーラーで売ったらどうでしょうか。楽観的に考えても,80万ぐらいにしかならないでしょう。その差50万。1年で50万。一月4万。うーん。考えてしまいます。

ということで個人売買を考えました。個人売買なら,うまくいけば110万で買った車を1年後に90万で売ることは十分に可能でしょう。

次に問題なのは,どの車種を買うか,そしてどの価格帯を買うかです。あまり買値が高いと売値との差額が大きくなるリスクがあります。その点,安い車の方がローリスクです。たとえば個人売買で50万の車が1年で10万まで下がることは(通常は)考えられません。20万の車を買えば,最悪1年後廃車になっても売値と買値の差額は20万にとどまります。

しかし安すぎる車はやはり修理リスクがあります。車好きとしては修理やら何やらにお金をつぎ込むのは一般の人に比べると心理的抵抗は相対的に少ないのですが,それでも1年しか乗らない車でミッション載せ替えとか勘弁こうむりたい。タイベル&ウォーターポンプ交換もイヤだ。

しかーし! ここはアメリカ西海岸。日本とは走行距離の考え方が違います。個人売買だと,走行距離10万マイル(16万キロ)の車が堂々と誇らしげに「低走行車」扱いで売りに出されています。しかしいくら「低走行車」と胸を張られていても,いくら高速道路走行が中心でエンジンが快調だとしても,やっぱり16万キロも走った車だとタイベルやミッションが大丈夫か不安になります。

とはいえ,σ(゚∀゚ )オレがかつて乗っていたゴルフIIは4000ドルで買った時点で10万マイル行っていたけど,その後6年乗って,オルタネーターが逝った以外は別に大きな修理はなかった*1ので,そのへんは運かもしれません。

でもまあ以前は車のこと全然わかってなかったので,なーーんも考えずに10万マイルのゴルフ買いましたが,今回は中途半端に知識があるので,安けりゃいいとなかなか思えない。ずっと乗るなら修理しつつ乗る覚悟はありますが,1年しか乗らないんじゃなあ〜。

そう考えると,走行距離はせいぜい11万マイルぐらいまで,年式は10年落ち以内だな。ということで個人売買の宝庫,Craigslistを毎日物色しておりました。

で,車種を何にするかですが,まず,アメリカにはイタフラ車はチンクとマセラッティ以外は売っていません(スーパーカーのことは知らん)。マセは高すぎる,チンクはアメリカでは小さすぎる(あとアメリカではニッチすぎて売却に時間がかかりそう)ということでイタフラ車は選択肢からはずれます。リセールだけ考えるなら圧倒的にトヨタ,特にカムリあたりが狙い目なんですが,リセールだけで選ぶのもやはりイヤだ。

ここはアメ車も考えたい。とはいえ,アメ車の選択肢もなかなかに微妙で,一部車種以外はリセールが低いことはおいておくとしても,選択肢が(i) 日本車みたいな普通乗用車,(ii) マッスルカー,(iii) 馬鹿でかいSUV,(iv) トラック,ぐらいしかない。正直,(i)を買うなら普通に日本車買う。(iii), (iv)は必要性が低いのでパス。となるとマッスルカー。特に定番のフォード・マスタング,ダッジ・チャージャーは注目していました。特に2005年までのちょっと日本車チックなマスタングは相場がこなれているので,「10年落ち以内」という基準からははずれますが,タマ数も非常に多く,目を光らせていました。

あとはキャデラックCTSもひそかに考えていました。

しかし! 結局このあたりの「アメリカンど真ん中」には踏み込めませんでした。期待していた人,すみません。

日本でこのあたりの「アメリカンど真ん中」に乗っている方というのはイカつい人が多いというイメージ(あくまで印象)があるんですが,アメリカに来たらアメリカでもそんな感じでした(;´Д`)。やはり「日本車」「韓国車」「ドイツ車」「スウェーデン車」「日本車的なアメ車」といった豊富な選択肢がある中で,マッスルカーをあえて選ぶ人はアメリカでもやっぱりイカつい人が多いイメージ(あくまで印象)です。スキンヘッドでサングラスでタンクトップで入墨,とゆー人がマスタングのオープンカーに乗っているのを目撃すると,うおっ,イカつっ!と思うわけです。

まーもちろんそんな人ばかりではないわけですが,みんカラ見ていても,車種とユーザーの雰囲気といいうのはゆるやかな関係があるわけで,そう考えると,個人売買でマッスルカーに手を出すのは根性なしのσ(゚∀゚ )オレにはちょっと心理的ハードルがあるわけです。なんてったって,買うときと売るとき,両方において,イカつい人に当たってしまう可能性があるわけですから。

その点,たとえばチンクとかVWビートルを個人売買で買うとしたら,恐い人に当たる可能性は低いことは容易に想像できます。恐い人はそんな車には乗らないからです。

ということで,今回はアメリカンど真ん中な車には踏み出すことなくクルマ選びを終了することになりました。実は第4候補ぐらいにはチャージャーが入っていたんですが(金持ちが住む地域で売りに出されていたので,恐い人ではないだろうとの予想で),第3候補までで車を決めてしまったので,そこまで行きませんでした。

続きはまた次回。

実車を見て試乗した#1から#3候補までの写真を貼り付けておきます。#3は一発で分かると思いますが(;´Д`)

#1
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#2
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#3
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*1:冷房は一切効かなかったり,リアドアの一枚が開かなくなったり,窓がちゃんと閉まらなかったりしましたが,放置。

Futon Sofaについて

相変わらず部屋はスカスカですが,なんとなく生活も軌道に乗ってきた気がしますし,キズ補修に出していた車ももどってきたし,よく仕組みがわからなかった大学の方でもホストしてくれる先生とようやく会えて,オフィスももらえて,これから頑張りたいと思っているところです。

ところで,前回のエントリで写真を載せたうちの安ソファは,Futon(フートン),またはFuton Sofa,またはFuton Sofa Bedと呼ばれている種類のものです。

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フートンというのは,日本語の布団と語感が似ているとお思いの方も多いかと思いますが,実際のところ,語源は日本語の布団です。そうなると逆に「これのどこが布団やねん」と思いたくなるのが人情だと思います。

ということで,今日はぼくが知っている範囲で少しだけフートンについて書いてみたいと思います。

日本の居間の主役はちゃぶ台ですが,欧米の居間の主役はソファです。ソファの存在しない日本の居間はアリですが,ソファの存在しない西洋の居間はナシです。

しかしソファはいかんせん高い。特に学生のようにお金がない場合,なかなかソファに手を出しづらいでしょう。

そういったことを背景にしたかどうか分かりませんが,ある時期から,日本の布団をベースにした,Futon Sofa Bedが登場します。少なくともぼくが院生をしていた20年のアメリカではわりとポピュラーになっていました。

ちなみにFuton Sofa Bedのまえに,ふつうのSofa Bed(Sleeperとも言う)がどのようなものかといいますと,ふつうはソファの座面をひっぱると折りたたみ式のスプリングマットレスが出てくるという形になっています。

www.youtube.com
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上のビデオを見てわかるように,けっこう複雑なメカニズムです。しかしFuton Sofaはもっと単純です。

20年前主流だったフートンがどのようなものだったかと言いますと,背もたれが倒れる形式のソファフレームがあって,そのうえに,日本の布団のもっと分厚くて硬いやつを敷くというものでした。たとえば以下のようなものです。

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Futon - Wikipedia, the free encyclopedia

日本人から見るとソファっぽいですが,ソファはふつう手すりの部分もファブリックやクッションで覆ってあるので,違うことがわかります。さらに,背もたれを倒すだけでベッドになるという非常に単純な仕組みですので,安く上がるという利点があります。200ドル前後で買える。当時の学生にとってみれば,これを自分のベッドとして使い,昼は背もたれを起こしてソファにすることができるので,せまいドミトリーの部屋も有効活用できるということである程度の支持を得ていました。かくいうぼくも持っていました。

しかしここで疑問をもたれる方もいるかもしれません。「背もたれがもちあがるソファのフレームに厚手の布団が乗っかっているだけだと,その布団,ずり落ちてこないの?」

そう,その通り,ずり落ちてくるんです! フートンは日本の布団よりだいぶ固めで分厚いので,簡単にはずり落ちませんが,それでも何日も使っているとさすがにずり落ちてきます。だからたまにはフートンをひっぱりあげて整えてやる必要があります。

この欠点を解消するためなのか,最近は上記のような,「フレームに布団を乗せる式」のフートンはすっかり影をひそめてしまったようです。今回渡米して,上記のような「初期型フートン」がまったく見当たらないことに驚きました。実は今回の渡米ではベッドを買わず,フートン・ソファのフレームを抜いたフートン本体のみを買って,それを寝床にしようと思っていたのですが,売ってない!

かわりに,フレームにフートン・マットレスが固定されたフートンが主流になっていたのです。

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この形式ですと,マットレスがフレームに固定されていますから,「フートンがフレームからずれる」ことは起こりません。また,かつてのフートンはフレームから分離できることもあり,マットレス自体にカバーが着脱できたのですが,現在のフートン・ソファはフレームと一体になっているため,カバーを着脱できません。また,レザーソファを模したものが中心であるため,マットレスもかつての丸みをおびた布団的なものから,スプリングマットレスと同じようなスクエアな形状にかわりました。

こうして,オリジナルの布団とは似ても似つかない,西洋のソファに見た目がそっくりなフートン・ソファが出来上がったわけです。オリジナルのフートン・ソファは,フレームとマットレスがあり,そのマットレスが日本の布団をモデルにしていたためフートンと呼ばれていたわけですが,現在のフートン・ソファは布団マットレスを実質的に廃止し,「背もたれを倒す」というフレームのほうだけを継承していると言えます。布団とは似ても似つかないのに,いまだにFutonと呼ばれているのは,そういう経緯だと思われます。

とはいえ,厳密にいえば,現在のフートン・ソファのフートン・マットレスも,通常の西洋のソファよりもクッションがかなり硬いという点,また,マットレスとして見てもスプリングを用いていない点,この2点において,布団の機能を継承しているということは言えるかと思います。

でもまあ,現在のFutonを見て「布団だ」と思う日本人は一人もいないでしょうね。かつての,より布団に近かったFutonを知っている身としてはなんとなく感慨深いものがあります。輸入文化とは一人歩きするものですね。

ただ,この「イマドキのフートン」は昔のフートンに比べるとカッコいいことはカッコいいんですが,固くて寝心地は悪いです(;´Д`)

生活立ち上げ

さて渡米してすぐアパートに入居できたのは良いものの,アパートには家具がない。アメリカの賃貸アパートはたいてい冷蔵庫およびコンロやオーブンは付いていて,今回のアパートはさらに電子レンジ,洗濯機,それから照明およびシーリングファンも付いているんですが,寝具,テーブル,椅子,ソファ,棚,食器などは何もない。

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この状態から人が生活する状態まで持って行くのがなかなか大変でした。思えば7年前に半年だけ在外研究したときは家具付き(furnished)アパートに住んだので,こういう苦労はなかった。furnishedだと家賃が高くなるので今回は家具なしにしたんですが,こんなにめんどくさいなら家具付きにしとけばよかった(;´Д`)

てか,家具買うにしても,1年後には撤退するわけで,あまりたくさん家具あると処分するのも面倒だし,必要なものにしても,1年後に処分するモノにお金もかけたくない。そう考えると,「この家具オシャレだから買う!」ということも出来ず,かといっていくら安くてもクソダサいものは買いたくないし,なかなか難しい。

とはいえ,一週間でなんとか,車買うところまで含め,生活立ち上げることができました。以下,備忘録として一週間の生活立ち上げ行動をメモしておきます。

4/6 Mon

  • サンディエゴ到着
  • 4つ預けた荷物のうち1つがロストバゲージ(;´Д`)
  • レンタカー借りる
  • 新居に入居
  • マットレス買う
    • IKEAの低反発の一番安いやつ。クイーンで179ドル。スプリングマットレスは車で持ち帰りできないし。低反発マットレスは圧縮されているので乗用車でも持ち帰れる
    • ちなみにベッドフレームは買わない。日本人だから床に寝ることに抵抗ない
  • ロストバゲージ,夜来ると言っていたのに来ない

4/7 Tue

  • AT&Tのインターネットとケーブルテレビを注文。固定電話は付けない
  • ロストバゲージ配達
  • 車#1を見にいく
  • 車#2を見にいく
  • 知り合いの老夫婦のうちに夕食お呼ばれ

4/8 Wed

  • インターナショナルオフィスのオリエンテーション
  • 大学内にキッチンウェアのレンタルサービスがあったので借りる
  • Bank of AmericaでATMカードの発行手続き
  • 日本のクレカが止められたので日本へ国際電話してクレーム
    • 海外で日本のクレカ使っていると盗難や不正使用を疑われて止められることがあるが,電話して事情を話せばOK
  • テレビとアクティブスピーカを買う
    • 前者(シャープ)には満足。後者(ボーズのコンパニオンIII)には不満
  • 車#3を見にいく

4/9 Thu

  • 車#3をもう一度見にいく
  • フォールディング・チェアx2とフォールディング・テーブル買う
    • バルコニー用に買ったが現在は仕事机。あわせて49ドル
  • AT&Tのケーブルガイが来てケーブルとインターネット環境をセットアップ
  • 車#2をもう一度見にいく。これを買うことに決める
  • フォールディング・ローテーブルをコーヒーテーブル代わりに買う
    • Crate & Barelで69ドル

4/10 Fri

  • 銀行でCashier's Checkを作る(車代)
  • AAAに行って車の保険に入る
    • 保険は学位によって割引があるので,学位証があると良い
  • Sellerに車代を支払い,車とTitleを受け取る
  • AAAに戻って車の名義変更を行う
    • 本来はDMVでやるがAAAでも手続きできる

4/11 Sat

  • プリンターとApple TVを買う
    • Apple TVは本当に素晴らしい
  • レンタカーを空港まで返しに行く
  • バスと電車を乗り継いでHootersに行く(おい

4/12 Sun

  • Futon Sofaを買う(179ドル)
    • Miramar Rd.に家具屋が何件かある
  • オイルステインの棚とレンガを買ってテレビ台にする
    • Home Depotで


4/13 Mon

  • 車,アラインメント調整
    • Suspencion Plusにて79ドル
  • 車,左のスモールライトが消えているので直してもらうと同時に,ボンネットの歪みを矯正してもらう(J.Auto Tech,300ドル)。オイル交換のタダ券もらう
  • ブックオフで20ドルのNumarkのモニタースピーカを買う
    • ボーズのコンパニオンIIIの音がクソすぎるので
  • ソファが配達される

4/14 Tue

  • 車,少々右側にpullされる感じなので,Suspencion Plusを再訪して調整してもらう
  • J.Auto Techでオイル交換してもらう(タダ)
  • タイヤを新品に交換(Discount Tire)
    • 驚くほど乗り心地が良くなった。

4/15 Wed

  • 車のエクステリア修繕を頼む(Metro Detailing Specialists)
  • 大学内のキッチンウェアレンタルで追加のレンタル(トースターや鍋など)

4/16 Thu

  • ホストプロフェッサーとアポを取っていたが先方が体調を崩しドタキャン
  • 生活立ち上げたが研究立ち上がってない(;´Д`)

↓テレビを買った状態。他に家具は何もない
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↓ホームセンターでいい感じの板があったので買う
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↓板を半分に切ってもらってレンガと組み合わせてテレビ台にする。1年しかいないのにテレビ台買いたくないから
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↓アウトドア用のフォールディングテーブルがちゃぶ台に
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↓ソファが来てようやく居間らしくなる。部屋スカスカだけど!
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↓リビングのはじっこに設置された仕事場
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いじょ。

Mazda 3に乗ったり

渡米するにあたって,住むところは幸いあらかじめ決められましたが,西海岸生活に必須の車がありません。悩んだあげく,レンタカーを1週間だけ借りて,その1週間のうちになんとしても買う車をみつけることにしました。レンタカーなしで行けるかどうかも考えましたが,初期のころこそ家具を買ったりあるいはそもそも買う車を見に行ったりで車が必要なので,やはりレンタカーを借りることにした次第です。

で,借りたのがこれ。

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Mazda 3ことアクセラのセダンです。ダッジ・アベンジャーも選べたんですが,トランクの奥行きがせまくてモノが入らなさそうなのと,アベンジャーは以前乗ったことがある(ダッジ アベンジャーに乗った - ultravisitor)ので,ここは以前ちょっとだけ乗ったことがあって気になっていたMazda 3(Zipcarふたたび - ultravisitor)にしました。

約1週間乗った感想ですが,(・∀・)イイ!ですね。車格もパワーも先月借りたフォード・フォーカス(アメリカ出張でフォーカス乗ったり - ultravisitor)に近いんですが,はっきりいってフォーカスより気に入りました。なんというかエンジン(スカイアクティブなのかどうか未確認(おい))の吹け上がりが良いというか,加速がスムースかつ軽快です。フォーカスは「まあこんなもんかな」と思いましたが,Mazda 3は「おースイスイ走るなあ」という気持ち良さです。低速で飛行機みたいな「ヒュイーン」という音が聞こえるのも小気味いい。

内装はチープだと思いましたが,全体的には良く走る車という印象で,アメリカで日本車が売れるのもわかる,という感じでした。特に西海岸では高速道路が車線がやたら多くて戦場のようなので,スイスイ車線変更できるというのは重要です。ストレスなく走れる。

ということで,好印象でした。そしてこれが結局購入する車選びに影響しました……。

即日アパート決め

サンディエゴに来て一週間が経ちましたが,生活立ち上げるのに精一杯という感じの日々です(;´Д`)。今日はアパート契約について,メモがてら書き留めておきたいと思います。異国の地での住まい探しはなかなか悩ましいものです。

ぼくは7年前にもマサチューセッツはケンブリッジ市(イギリスに非ず)で半年間在外研究したんですが,そのときはネットで物件を探して,現地も見ずにメールでアパート決めました。ただぼくは,かの地に8年以上住んでいた経験があり土地勘があったので,現地を見なくてもだいたいどんな物件か分かったんですよね。今回は住んだことのない西海岸ですから,土地勘はまったくないし,そもそも西海岸の生活様式がわからない。ネットだけで決めるわけにはいかなかったのです。

ということで,今回はたまたま先月LAに学会出張に行く予定があったため,その延長で現地に足を伸ばし(前々回のブログエントリーの通り),現地を見て決めました。そのときは,別に決めてしまわなくてもいい,視察だけでもいいと思っていたのですが,想定の額の範囲内でディスカウントの部屋があったので,速攻で決めてしまいました。

行く前は,大学のそばに住むべきなのか,それともダウンタウンもしくは文化的な場所のそばに住むべきか,悩んでいました。というのも,大学のまわりは住宅地とモールばかりであまり文化的におもしろい場所ではないと聞いていたからです。東海岸なら大学のまわりは大学街として発展するのですが,車社会の西海岸は必ずしもそうではないらしい。

しかし最終的には大学近隣に決めました。というのも,大学近隣は企業や研究者向けのアパートが非常に多く,1年契約も問題無し,そして無料の駐車場付きの物件が多いので,めんどくさくないということがありました。

しかも行ってみて分かったのですが,大学近隣のUTCという地域は,アパートメント・コンプレックスが中心なんですね。つまり,一つの大きな敷地の中にアパートが何棟か立っていて,プールやらジムもデフォで付いていて,一種の公園かヴィラのような感じになっている。(写真参照……σ(゚∀゚ )オレのアパートの写真ではありません)

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で,それぞれのアパートメント・コンプレックスにLeasing Officeが付いているんです。そこで部屋が空いているかどうかの問い合わせから契約から,家賃の受付,ふだんのメンテナンスの受付,宅配便受付までやっている。つまり,不動産屋を仲介する必要がない。これはある意味では楽。Leasing Officeは毎日空いているし。また,仲介手数料も当然ない。直接運営しているんだから。

今回はクレイグスリストという,「売ります買います」の巨大掲示板で目星をつけて電話でアポを取ったんですが,飛び込みでもいけるかも。ただ,σ(゚∀゚ )オレが飛び込みで行ったところはLeasing Officeが混んでいて,断念した経緯があるので,電話アポはいちおうあったほうがいいかも。

結局2軒目で決めてしまいました。どこも似た雰囲気だし,大学に近いし,駐車場は地下だし,そして何より「今空き部屋なので,即契約すれば家賃150ドル値引き」というスペシャルな部屋があったので決定。なんといっても円安なので,家賃は抑えたい。多少狭くてもOK。早速手付金を払って,翌々日には契約書にサインしました。

手続きの際に必要だったもの。

  1. 一ヶ月分の家賃先払い
  2. 保証金600ドル
  3. 駐車場のリモコン保証金30ドル(と,のちに駐車場ステッカー発行代)
  4. Social Security Number(クレジットチェックのために必要。無い人はどうするのか不明)
  5. 給与証明(ビザ発行で使った財政証明があったのでそれでokだった)
  6. San Diego Gas & Electric (SDGE)のアカウント番号
  7. Renter's insuranceの証明

6.は,電気代を店子持ちにするために必要なのですが,契約の際,Leasing Officeの人が電話をかけてくれて,その場で発行してもらえました。7.も,ネットで契約できるので,その場でLeasing Officeの人に助けてもらって加入……しようとしたのですが,たまたま保険会社のサーバがダウンしていたので,後日自分でネットで加入して保険番号をメールしました。別の保険でも可。(たとえばAAAは自動車保険の他にテナント保険もやっているので,それでもok)

そんなこんなで,期せずしてアパートを即日決めることができました。

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↑椅子x2とテーブルはIKEAの最安品49ドル。


はっきりいって壁はうっすいアパートですが,隣接住人は幸いあまりうるさくないので良し。通り沿いなので多少交通やらなんやらうるさいけど,そのぶんうちのテレビやビデオや音楽の音が目立たなくてOK。

いじょ。

渡米直前

渡米直前,空港です。

今回,約7年ぶりのアメリカ生活になります。前回はボストン地域に行きましたが,今回は暖かい地域に行くので,荷物は少なくてすみました。

↓これで一人分。
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手前のオレンジのスーツケースは機内持ち込みギリギリサイズの中型スーツケース,奥のナイロンのバッグは遠近で小さく見えますがけっこうデカいです。とはいえ,しれてますが。

中身はほとんどが衣類です。しかも寒い地域ではないため,セーターも2枚ぐらい,カジュアル・ジャケット数枚,パーカにジーンズなど,あとはTシャツやポロシャツばかり。以前は本などもたくさん持って行きましたが,今は主要論文や本は自炊してPCに入っているし,不足する分は受け入れ先の大学の図書館で手に入るので,今回は本も論文も紙媒体のものはゼロです。

メモ:電気,水道,ガスは電話して日にち指定で切ってもらった。電話も切ってもらったが再開時に番号が変わる。インターネットは担当の人が家まで来てモデムを回収した。郵便については特に転送せず(海外は転送してくれないし,国内の場合も転居届が必要),基本放置,郵便受けがあふれそうになったら管理人さんに戸口の新聞受けに放り込んでもらうことに。

アメリカでの携帯電話は,前のエントリで書いたとおり,前月のアメリカ出張時にSIMフリーiPhoneを買ったので,プリペイドSIMでやりくりする予定。これだと渡米初日からインターネット使えるので本当にありがたい。家に電話やらケーブルテレビやらインターネットやらを引くのには1週間ぐらいかかるから,空港に降り立ったその瞬間からネットできるのはほんとありがたい。

長期滞在でなくても短期出張でも,SIMフリースマホで現地SIMが使えるのは想像以上にありがたい。知らない街でも地図はいつでも調べられるわ,電話で友人に連絡つくわ,メールチェックできるわ,Yelpで近場のおすすめレストラン調べられるわ,レンタカーでナビになるわで,機動力が違います。オススメです。

ちなみにアパートは前月で契約済なので住むところは決まっています。あとは車だな……その話はまた。

アメリカ出張でフォーカス乗ったり

来月から1年アメリカ住まいになりますが,その前哨戦的に10日ちょっとアメリカ出張に行ってきました。直前にアメリカ出張というのもいかがなものかと思いましたが,複合的な用事があったもので(;´Д`)

最初に降り立った地はLA。初です。今回の旅の前半はレンタカー借りる予定でしたので,いつも通りThriftyで借りました。Herzとかより安いから。レンタカーは出張の楽しみであります。ちなみにレンタカー代は自腹。

Midsizeを頼んだんですが,「外の駐車場にMidsizeの看板が立っているからどれ乗ってもいいよ」とのことでした。つまり駐車場のレンタカーにはみな鍵がついていてどれにでも乗って帰れるわけです。ただしもちろん出口で係員にチェックされるので,ズルは出来ない仕組みであります。

今回はフォード・フォーカスを選びました。フォーカスは日本でも売っているのでもっと珍しい車があればそっちが良かったんですが,たまたま他に選択肢がなかったので……。ちなみにセダンです。

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フォーカスに乗って最初に向かったのがApple Store。慣れないGarminのナビに手こずりながら,なんとかたどり着きました。

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ここでシムフリーのiPhoto 6を購入。日本と同じくアメリカでもキャリアの2年縛りがあったりするので,1年だけ在米でその後日本に帰ってくるならキャリアの縛りがないほうがいいだろうと。ほんとは去年のうちに日本で買うつもりだったのに,さあ買うぞという矢先に日本で販売中止になったものだから今までずれ込みました。

ちなみに,スーパー同居人ちゃんと2人分買ったのですが,額が大きすぎるのか,クレジットカードが通らなくて難儀しました。結局現金で払いましたが,こんな大金を現金で払うのは外国のツーリスト丸出しで恥ずかしかったです(;´Д`)

ふだん海外出張ではあまり現金持ち歩かないのですが,今回は諸事情により現金をたくさん持ってきていました。

その後,またGarminのナビに四苦八苦しながらT-mobileの店に行ってSIMカードを購入。通話無制限,データ5GBで60ドルのやつ。SIMカードはベストバイやターゲットなどでも売っていますが,設定まではやってくれないので,良くわからないうちは設定全部やってくれるキャリアの店に行くのがオススメです。

それにしてもiPhoneのナビに慣れていると,Garminのポータブルナビが使いにくすぎる(;´Д`)。まあ,シンプルなので慣れれば使いやすくなってくるんですが,iPhoneに比べると検索機能が決定的に弱い。そのあたりはスマホには勝てないですね。

まあせっかくお金出して借りたので意地でも使いましたが(;´Д`)

で,フォーカスの話に戻りますが。

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今回のフォーカスは3代目で,ハッチバックオンリーですが日本でも出ています。フォーカスは欧米ではすでに4代目まで行っているので,今回のフォーカスは一つ前のモデルということになります。フォーカスは先代の2代目のみアメリカとヨーロッパではデザインが違いましたね。3代目のデザインは嫌いではないんですが,グリルの2本の縦線はいらないような気がします。

セダンの後ろ姿は切れ上がった感じでカッコイイです。その代償として,トランクの開口部の地上高が高くて若干使いにくいですが……。

運転した感じは……うーん普通かなあ。今回は全部で500km以上走りましたが,最後の方は慣れて走りやすくなりましたが,最初のうちはハンドルの軽さに戸惑いました。ごっさん(トゥインゴGT)のほうがどっしりして好みかなあ。

インパネのスピードメーターとタコメーターの間に,車のイラスト?を使ったインジケーターがあったり,燃費がデカデカと書いてあったりするのは最近の流行りかと思いますが,はっきりいって邪魔!!! そんな情報いらねー。いるのはスピードメーターとタコメーターと燃料計だけ! 余計な情報でスペースを取らないでほしい。

パワーは必要十分。オートマ運転するのは久しぶりなので最初は「かったるいなあ」と思っていましたが,踏んでキックダウンすればそこそこ加速するし,デフォで120kmで飛ばしているような西海岸の高速でも特にストレスなく流れに乗れます。100kmだと2500回転ぐらいかな。でも車内はそれほど静粛とは言えない。そのあたり,「フツー」の印象に繋がるのかも。

高速道路といえば,西海岸の高速道路は生き馬の目を抜くような戦場ですね。LAのあたりだと片道7車線ぐらいあるし,下手に内側の車線走っていると,高速降りるとき5車線ぐらい移動しなければいけなくてほんと大変。まあ降りそこなっても,高速代はタダだからいいんだけど。ちなみに世界的に高速代ふんだんに取る国は日本ぐらいのもので,普通はタダだということを声を大にして言いたい!

話は戻って,車線の話ですが,こんだけ車線が多いと,日本みたいに「走行車線 vs. 追い越し車線」の区別もあいまい。「追い越したら速やかに走行車線に戻りましょう」なんてルールもあるんだかないんだか……。

とはいえ,やはり内側に行くほど車の速度が速いのは日本と同じ(カー・プール・レーン*1をのぞく)。ただ,右抜き(日本でいう左抜き)する車がやたら多いのでほんと怖い。あと,ウィンカー出さないでレーン変わる車も多すぎ! まあ,こんだけ車線多いと,ウィンカー出している場合じゃないというパターンがあるのも分かるんだけど,余裕があってもウィンカー出さない車あるからなあ。

ということで,ほんと戦場。車線も多ければ交通量も多い,右抜きやウィンカーなしの車線変更も多いので,かえって慎重に運転するはめになります。「相手はちゃんと運転してくれるだろう」と期待できない。

嗚呼モータリゼーション!

*1:カー・プールとは,2人以上で1台の車に乗ることで,カー・プール・レーンは(運転手含めて)2人以上が乗車している車のみが通れるレーンのこと。西海岸では車通勤が多くて渋滞や環境汚染の問題があるので,2人以上乗る車が優遇される。帰りの高速ではこのレーンのおかげで渋滞を抜けられて助かった。