ボンネットの調整

うちのあるやん,前も書きましたが,最初のオーナーの事故の余波?でボンネットのチリが若干合っていません。少し浮いています。特に右が。

f:id:ultravisitor:20150507185325j:plain

この掲示板↓を見ると,この年式のは「フツーに隙間あるよ」という意見も複数のオーナーが書き込んでいるんですが。
Re-aligning hood? - Nissan Forum | Nissan Forums

↓ノーマル
f:id:ultravisitor:20150511174026j:plain

それより,上記の掲示板に耳寄りな情報が書いてありました。いわく,ボンネットの裏側前方にゴムのストッパーがついていて,それがスクリュー式になっていて高さを調整できるというではあーりませんか。

ということで,うちのあるやんのボンネットを上げてみてみると確かにある!

f:id:ultravisitor:20150509150703j:plain

しかしよく見るとちょっと斜めっている。

f:id:ultravisitor:20150509151026j:plain

本来ならこれを手でくりくりと時計回りにまわせばこのストッパーの高さが低くなるんですが,ならない。

そこで,はずしてみると,ボンネット側の穴がちょっとだけ変形している。

f:id:ultravisitor:20150509151356j:plain

そのせいでストッパーの溝がひっかかって変形していました。

f:id:ultravisitor:20150509151251j:plain

ただ,穴の変形も大したことないので,気持ち程度ハンマーで叩いて,丁寧にストッパーの溝をねじこんだら,まっすぐ入りました。

f:id:ultravisitor:20150509151610j:plain

これをいちばん奥までねじこんで……

f:id:ultravisitor:20150509152259j:plain

これでチリが改善するか?!

↓ビフォー
f:id:ultravisitor:20150511171421j:plain

↓アフター
f:id:ultravisitor:20150510144920j:plain

うーんあんま変わってないか( ;´Д`)。ま,気持ち程度の改善ということで。
f:id:ultravisitor:20150509162802j:plain

中央が若干隙間あるのよね。横Gかな? ボンネットがわずかに盛り上がっていると思われます。

f:id:ultravisitor:20150510145014j:plain

上からの普通の視線で見れば気にならない程度なので良しとしよう。ボンネット替えたりしないよ!

あるやんインプレ!

増車してマッスルカー買いました!

f:id:ultravisitor:20150508205453j:plain
f:id:ultravisitor:20150508205327j:plain

プリマス・バラクーダHEMIです……って電動モーターやからHEMIもクソもないやん! ちなみに20ドルぐらいの安いラジコンですが,けっこう気に入っています。

さて,戯言はともかく。あるやんのインプレを書きます。

f:id:ultravisitor:20150419183639j:plain

↑ボンネットのチリに若干の不安のある,あるやん。

それはともかく,あるやん,アライメント調整とタイヤ新品交換のあとはたいへん機嫌よく走っています。

アメリカで1年限定で車を買おうと思ったとき,最初から日本車も考慮に入れていました。ここ20年ほど日本車を所有したことがないので(レンタカーなどで何度も乗っているものの),ちょっと興味があったということと,前も書きましたが,アメリカには日本車のクーペがけっこう売っているので,ここはクーペでしょ!と思ったわけです。てか,クーペを所有したことないし。

↓北米の大衆車クーペの代表選手,Accord Coupe (2009)
f:id:ultravisitor:20071025201847j:plain

↓カムリベースのトヨタSolara
f:id:ultravisitor:20150509155629j:plain

けっこうカッコいいんですよ,日本車クーペ。日本ではハイエンドのクーペは生き残っているものの,大衆車のクーペは死滅状態なのが返す返すも残念。

……とはいえ,アルティマ・クーペを買って思ったのですが,クーペってほっんと実用性ない。後方視界が悪いのは想定の範囲内でいいんですが,とにかく物が積めない! 北米生活を始めるにあたって,物が積めないのにはけっこう「失敗したなあ……」と思いました。ちっさな椅子積むのにも四苦八苦します。前のごっさん(トゥインゴ)みたいなハッチの方が全然積載能力がある。

でもまあ,武士は食わねど,というか,物積めなくてもそこは涼しい顔して乗るのがクーペ乗りの正しい姿でしょう。

ということで,日本でプジョー407クーペに乗っているのと同じだと信じて,アメリカでアルティマ・クーペに乗っています。

ちなみにアメリカは日本では考えられないほどトラック(ダッジ・ラム,シボレー・シルヴァラードからトヨタ・ツンドラまで)が売れているんですが,その一方で,そーゆー「物を積める4輪」の対極の,実用性がないクーペが健在なのがアメリカの車事情の面白いところですね。ちなみにいわゆるマッスルカーも超トランク小さくて物積めません。

また話が脱線してしまいました。あるやんのことですね。

f:id:ultravisitor:20150414172449j:plain

あるやんに乗っていて最初に違和感を感じたのが,前も書きましたが,CVT。ぼくは車に試乗するときは,一度は低速から60kmぐらいまで(車間距離など安全に気をつけた上で)アクセルを踏み込むようにしているんですが,CVTってよく分からない。ぼくの車歴では「青空プント号」がCVTだったんですが,今回CVTに乗っても「踏んだ時」の感覚がよく分からない。「うぃーーーん」と回転数は上がるんですが,なんか「レッドゾーン近くまで回すぞ!」という感覚がなくて「うぃーーーーん」と言うだけ。あれってどうやって「回す」のが正解なんですかね? キックダウンとかもないし,いまだによくわからない……。

次に違和感を感じたのがステアリング。最初ぐにゃぐにゃだったのはアライメント調整して直ったんですが,それが直ってもなお,ステアリング・フィールがびしっとしていない。急カーブではアンダーステアが激しい。気がする。というか,バニ朗(ニューパンダ4x4)とごっさん(トゥインゴGT)と特性が違いすぎる。これがアメリカ版スカイラインことインフィニティG35やG37なら全然違ったのでしょうけど,さすがあるやん,「なんちゃってスポーツ・クーペ」です。実際は全然スポーティーじゃない(笑。てか,別に「スポーツカー」は謳っていないけど。見た目がスポーティーなだけで。

ただ一つはっきりいえることは,これまで所有した車の中で,あるいは借りたレンタカーの中で,もっとも静かで乗り心地がスムースです。これは感動するほどで,いやまあ,今まで騒がしい車ばっかり乗っていただけやん,と言われれば返す言葉もないのですが,CVTの特性もあいまってほんと「シルキー」な乗り味です。

サスペンションも柔らかめで,高速の段差も「ほわん」といなす感じ。ああなるほど,アメ車テイストなんだなと合点が行きました。ハイウェイ・クルーズ用なんですよ。峠を攻めるようなセッティングにはまっっったくなってない。てか,そもそも峠ないし(笑。

逆に,車線も交通量も多い西海岸の高速道路をすいすい走れるようなセッティングになっている。0-100kmの急加速は苦手だけれど,80-100kmや100-120kmの加速は驚くほどスムース。そうそう,西海岸の戦場のような高速道路は80から120kmのあいだが一番重要なのよね。この速度域を自由に加速・減速できる車が一番ストレスがない。

それにしてももうちょっとステアリング・フィールがびしっとしていたらいいのになあと思いますが,それを除けばこれはこれで楽しいです。街乗りでもびっくりするぐらい静かでエレガントで苦にならない。ハイウェイでも本来の意味での「グランツーリズモ」な走り。

日本に帰ったらまた「ダイレクト感覚ガッツンガッツン」な車に戻りたいとは思うものの,アメリカにいるうちはこの水上をスイーっと滑るようなあるやんでいろんなところへドライブへ出かけたいなと思っています。

てか,北米仕様の日本車は,アメ車の余裕のあるフィーリングを受け継ぎつつ,大雑把なところ,雑なところを解消してきめこまかくブラッシュ・アップしている感じで,こりゃ日本車が売れるのも無理ないわと思いました。いじょ。

アメリカで車購入……個人売買はベストか?

あるやんのインプレを書くまえに,購入の経緯についての感想など。

今回,買った車に1年しか乗らないという限定的な条件の中,個人売買で車を買ったわけですが,それがディーラーで買うのより良い選択だったのか,微妙なところだなーと終わってみて思いました。

理論上は,買って1年後で売るということを考えると,ディーラーで買ってディーラーで売るのではあまりに差額が大きくて,もう個人売買しかないな!ということになると思うのですが,いざやってみると個人売買もなかなか難しいな,と。

以前マサチューセッツに住んでいたころはぼろいゴルフIIに乗っていたのですが,買ったのは日本食スーパーの張り紙,売ったのも同じく日本食スーパーの張り紙だったか日本人用掲示板だったか忘れましたが,いずれにしてもどちらも日本人相手でした。しかも,買う時も1台目で決めたし,売るときも1人目で話がまとまりました。ですから全然苦労しなかったんですが……。

サン・ディエゴはなぜかウェブでも日本食スーパーでも日本人掲示板でも,車の売り買いの情報があまり数が多くなくて(知らないだけ?),結局クレイグスリストというアメリカでは超大手の売り買いウェブ掲示板で探すことになりました。クレイグスリストには業者も投稿していますが,あくまで個人売買をねらいました。

↓数あるクレイグスリストのiPhoneアプリの一つで見たクレイグスリストの車売ります情報のサンプル
f:id:ultravisitor:20150505161406p:plain

結論としては,思ったより難しい。特に渡米したばかりのころは,土地勘もないし,西海岸は人種のるつぼだし,見ず知らずの人と交渉するというのもなかなか心理的抵抗があります。犯罪に巻き込まれたらどうしようとか。今ならもっとうまくやれると思うのですが……。

車好きなのでクレイグスリストをずーっと見るのは苦にならず,それで大体の相場感覚をつかむことはできたのですが,しかし「相場感覚」も「実車」のまえでは無力なんですよね。車の状態って掲示板の情報からは全然わからないし。写真できれいでも実車はそうでもなかったり。基本,写真じゃ何もわからないですね。結局「相場感覚」を掴んだつもりでも,実車みないことには始まらない。

ちなみに上のクレイグスリストのサンプル見てどうですか? 2005年式の116,000マイル(185,600キロ)のアテンザが5550ドル。2000年式の229,000マイル(366,400キロ)のインテグラが3680ドル。

日本の中古車マーケットの感覚を超越した世界なのでもうわけわからん。まあ,これらは日本車だから特に値段が高いということで,アメ車でこの年式,走行距離ならもっと安いですけど。

西海岸の個人売買の世界では基本10万マイル(16万キロ)ぐらいだと「低走行車」扱いですね。確かにストップ&ゴーの少ない高速中心のドライブなので内燃系は10万マイル走っていても絶好調だとは思いますが,さすがにそんだけ走っていたら外装に傷はさけられないし,こまかい消耗パーツは色々と交換が必要だろうし,大きいところではタイベルやらウォーターポンプ,もう少し走るとミッションも注意しないといけないかもしれない。

個人売買だとどの程度ちゃんと整備されているかわからないから,けっこう博打なんですよねー。よくウェブ上にある個人売買の心得として「買う前に工場に持ち込んで点検してもらえ,7, 80ドルぐらいで1, 2時間でできるから。売主が渋ったら買うな」みたいなことがよく書いてあるんですが,車見にいくたびに70ドルも80ドルも出費するのもなかなか痛いしなによりめんどくさい。やっぱりディーラーをはしごするようには個人売買の車は見て回れない。個人売買は車種決め打ちで「こういう車が欲しい」というビジョンがはっきりしているか,あるいは逆に「ボロでもなんでも走りさえすればいい」と割り切る場合か,どちらかなような気がします。

「だったら多少高くても中古車ディーラーのほうがいいや」と言うことになるかというと,それも一概にはいえない気もします。というのも,その中古車ディーラーが良心的で念入りに売り物の車の整備をしているならいいんですが,本当に最低限の整備しかしていないディーラーもあり,それなら個人売買とさして変わらないからです。

実際,こっちの中古車ディーラーは工場を併設していない場合もけっこうあるみたいで,そういう場合はディーラーが懇意にしている工場に整備を頼むんですが,だったら自分で工場に持ち込んで整備しても大差ないやん,みたいな。

基本的に,クレイグスリストに投稿しているような安さを売りにする中古車ディーラーは,あんま信用できないような気がします(間違っていたらすみません)。やはり多少高くてもきっちりと整備をした状態で売る中古車ディーラーが良いように思います。

でも「高い」んだったら結局,「個人売買で安く買って自分で整備にお金をかける」のでも同じようなもんだとも言えないこともない。だから「中古車ディーラーのほうがお得だよ」ともいちがいには言えないように思います。

ただ,中古ディーラーの車は個人売買の車より全体に走行距離がだいぶ少ない印象があります。そういう面では良いと思います。個人売買の車は走行距離がほんと多い。

結局,土地勘やショップについての勘がない場合は,中古車ディーラーでも個人売買でも博打度はあまり変わらないように思います。ただ,中古車ディーラーは気兼ねなくハシゴできるけど個人売買はなかなかハシゴできないという違いはあり,そういう良さが中古車ディーラーにはあります。

ま,一番安心なのは新車を買うことですけどね。お金かかるけど。うまい方法ってないもんです。世の中うまいことできています。

あーしかし土地勘ができた今,クレイグスリストのマッスルカーに挑戦してみたい気持ちも出るなー! (もちろん挑戦しません)

カリフォルニア車購入記「あれ?この車,いろいろ整備が必要だなあ」編

さて,渡米5日目にして早くもあるやんをゲットしたわけですが,なぜそんなに早く車をゲットする必要があったのかと言いますと,レンタカーを1週間しか借りていなかったからなんですね。もしひと月ぐらいレンタカー借りていたらもうちょっとじっくり探せたのかもしれません。とはいえ,中古車ディーラーと違って個人売買だとあんまり冷やかしでコンタクトとって試乗するわけにもいかない(相手方だって自分の仕事があるわけだし)ので,めんどくさくなったというのが本当のところです。

f:id:ultravisitor:20150412150453j:plain

前もちょっと書いたかもしれませんが,5000ドルぐらいの車だと10年落ち以上で古いか,走行距離が16万キロ超えているか,あるいはその両方で,やっぱりけっこうボロいということも分かったので,結局,倍の値段で文化的な乗り心地のあるやんにした訳です。

ただ,前も書いたように,あるやんは事故歴があるんですね,分かってて買ったんですが(相場より1000ドルぐらいは安かった)。で,あるやんはぼくが3人目のオーナーなんですが,Carfaxという車の履歴が見れるサービスであるやんの履歴をみると,なんとこやつ,最初のオーナーが2009年にあるやんを入手したんですが,納車1ヶ月後にもう事故起こしてやんの。馬鹿だねー。どの程度の事故かは不明ですが,Carfaxの記録によると,対物事故で,エアバッグは開かず,構造ダメージもない,とのこと。その後は事故の記録はありません。(ただCarfaxに出ない事故というのもあるらしいですが……そうなると中古車は何も信用できないという。)

「きっと事故といってもおおごとじゃないさ ァ '`,、'`,、('∀`) '`,、'`,、」

アラインメント

という感じであるやんをゲットしたあと運転していたのですが,どうもステアリングがよくない気がする。油断するとふらつく感じ,特に高速道路で。

「おいおい,構造ダメージないと言うけど大丈夫かあ? ァ '`,、'`,、('∀`) '`,、'`,、」

ということであるやんがうちに来てから3日後にサスペンション専門の工場に行って,アラインメント調整してもらった。

そういや,叔父ディーラーも「直進安定性が不足していると感じたらアラインメント調整しろ」と言ってたな,2回ぐらい。わかってるならおまえがやれよ!

ちなみにあるやんの取引をした叔父ディーラーの中古車ディーラーがあるミラマー・ロードというところはものすごい数の自動車工場が並んでいるところで,このサンスペンション屋も同じくミラマー沿い。

で,アラインメント調整は80ドルぐらい。結論としては,アラインメントはだいぶ狂っていたらしい。前のオーナー(2番目のオーナー)のメンテ記録は(全部ではないかもしれないけど)グローブボックスに入っていたんですが,ローテーションの記録はあるけれど,アラインメントの記録はない。もし11万キロで一度もアラインメントを調整してなかったら当然だいぶ狂っているはずだから,事故歴とは関係なくメンテ不足だということにしておこう。

ポジションライトとボンネット

で,他の不具合として,左側のポジションライトが付いていないことに気づいたので,2ブロックくらい先にあるジャパニーズオートテックという小さな工場に持ち込んでみる。ここはオーナーがベトナム人,奥さんが韓国人,窓には力士のイラストが掲げられているあやしい店だけど,日本車には多少強いだろうということで。

見てもらうと,「電球切れじゃないよ,そもそもソケットないよ!」と言われる。マジかよ!

エンジンルームはかなり密集しているので,ソケットがエンジンルーム内で落ちているだけなのか,あるいはまったく欠けているのかは,フロントバンパーをはずしてみないとわからないと言う。あと,「ボンネットのチリが合ってないね。事故歴あるね」と言われる。ァ '`,、'`,、('∀`) '`,、'`,、

せっかくなので,両方直してもらえるかみてもらうことにしました。

2, 3時間経過して,まずポジションライトについては,ソケットは落ちていただけということで,こちらは無事治った。ボンネットのチリの調整については,「ヒンジの調整である程度直ったけれど,ボンネット自体がプラスチックで板金できないので完全にぴったりはいかなかった」ということ。代金は主に工賃で300ドル也 チーン。でもオイル交換無料券2枚もらった。

ちなみに,後に別の店でリアバンパーのガリ傷修繕してもらったところ,左サイド全体に塗装跡があると言われたので,もしかしたら左サイドをぶつけた事故だったのかもしれない。

ステアリング調整

それはともかく,アラインメント調整後しばらく運転。ステアリングの安定性は劇的に増したので良かった……が!

どうも右に引っ張られるような気がする。いや違うな,引っ張られているというより,ステアリングを少しだけ左に切った状態で安定して直進する感じ。

ということで,翌日サスペンション屋に戻って「右に引っ張られる感じなんだけど」と再調整を頼みました。

調べてもらった結果,「ステアリングがちょっと右回りにずれていた」ということで,それを中央に直して解決。再調整なのでこれは無料。

タイヤ新調

ついでに,「タイヤ前後で銘柄も扁平も違うね」と言われた。マジか!? いや,銘柄が違うのはわかっていました。前がミシュラン・パイロットスポーツで後ろがファルケンZiex。前のオーナーのメンテ記録に,ミシュランの中古タイヤを前だけ付けたとあった。しかし扁平が違うのは気づきませんでした。

サスペンション屋のにーちゃんは「まだ溝もあるし,大丈夫でしょ」と言うが,いやいや,よくないでしょ!

というわけで,数ブロック先にあるタイヤショップで前も後も新品にしました。ミシュランは高いので,ファルケンの,Ziexだと前と同じで面白くないので,Pro G4というやつに。工賃込みで460ドルくらい。

f:id:ultravisitor:20150414162614j:plain

新品タイヤで気分さわやかに走り出したらびっくり。めっっっっっちゃ静かになって乗り心地もスムースになった。タイヤ変えてこんだけの変化を感じることはなかなかないというぐらい違う。タイヤの変化にふだん気づかないスーパー同居人ちゃんでもさすがに「変わった」というほどに。

やっぱだめじゃん,前と後違ったら!!

アメリカではお金節約するためにけっこう平気で中古タイヤ付けたりする(かく言うσ(゚∀゚ )オレもゴルフには中古タイヤ付けたりしてた)んだけど,やっぱ良くないね。

つーことで,「おいおいなんか色々整備にお金かかるな」とひやひやしましたが,だいたいこんな感じで快調に走るようになりました。

f:id:ultravisitor:20150419183655j:plain

インプレなどはまた次回か次次回で……。

カリフォルニアで車を買う手続き

備忘録。

一般にアメリカでは車の個人売買は非常に簡単で,ぼくがマサチューセッツに住んでいたときも買うときも売るときも個人売買でした。しかしそのときどんな手続きをやったか覚えていません。今回は輪をかけて簡単だった気がしますが,備忘録がわりに書き留めておきたいと思います。

【予備知識】アメリカでは「その車の所有者であることの証明書(「Certificate of Title」通称「Title」または「ピンク・スリップ」)」と「車の登録証」(レジストレーション)は別です。前者は車を購入したら当然更新されますが,後者は所有者が変わっても有効期限があればそのままです。*1 今回は登録証は残り期限がありましたので,登録証はそのまま引き継いで登録の残存期間は引き継いで登録証を更新し*2,ピンクスリップのみをも更新します。

f:id:ultravisitor:20150501180606j:plain

今回買ったアルティマのあるやん(と命名)は個人から買ったのですが,実は売主は中国へ英語教師としてすでに渡っていて,中古車ディーラーをやっている売主の叔父(以降「叔父ディーラー」)が代理で手続き相手になりました。叔父ディーラーは特にマージンも取らなかったので,売主の実在を疑いましたが,個人のウェブサイトもあったし,過去の点検歴に売主の名前もあったし,支払いの小切手も売主宛に作ったので,たぶん本当に代理でやっていたんでしょう。

手続き1:小切手を作る

さて,あるやんを買うことに決めて叔父ディーラーに言われたのは,「10900ドル分のcashier's checkを作ってもってきてくれ」ということ。*3 ちなみに個人売買でcashier's checkだめ,現金のみと言う人もいますが,cashier's checkを拒否する理由が「カタギじゃないから」以外に思いつかない。

あと叔父ディーラーに「スモッグチェック(カリフォルニアの法律で決められている排ガスチェック)をやらないといけないが,隣の工場でもできるけど自分でやる? あるいはオレが代わりにやって料金立て替えておいてやってもいいけど」と言われたので「かわりにやっておいてください」と頼んでおきました。

が! あとでよく調べてみるとスモッグチェックをするのは「売主のほう」だとDMV(車の役所)のウェブサイトに書いてあるじゃあーりませんか。*4 これについては結局σ(゚∀゚ )オレは料金支払いはしませんでした。

手続き2:保険を買う

翌日,cashier's checkを持って叔父ディーラーのもとへ……行くまえに! 大切な手続きがあります。それは,保険に入っておくことです。アメリカでは自賠責と任意保険の区別はなく,とりあえず「保険」に入る必要があります。日本で自賠責払わないと車を登録できないのと同じように,アメリカでも保険に加入した証明書がないとその車を購入することはできません。

ということで,叔父ディーラーのもとへ向かうまえに保険屋に向かいます。悩んだうえで,今回は「アメリカのJAF」である「AAA(トリプルエー)」で保険を買うことにしました。AAAではメンバーになれば(別途年会費要),JAF的なサービスが受けられるのはもちろんのこと,本来DMVでやるべき車の購入の際の諸手続きもすべてAAAでできるそうです。登録の更新もここでできる。できないのは運転免許関係だけ? DMVは常に長蛇の列だと聞いていますので,こりゃめんどくさくなくていいやと。

で,クレアモントのAAAによってさくっと保険を購入。日本のに比べるとだいぶ高いので注意。あと,なんと学歴によって保険料が変わります。また,大学の名前によっても割引があるそうです。ぼくが学位をとったアメリカの大学も割引対象なので,「学位証はないか」と言われて,そんなんわざわざアメリカまで持ってきているわけないやん! しかし幸い,ぼくの大学院がウェブで卒業者の名前を公開していたことと,同窓会MLのメールがあったのでそれで通りました。

あと,保険の契約に車のVINナンバーとオドメーターの走行距離が必要ですので注意。車種,年式は言うまでもなく。

めでたく保険を買ったあと,担当のおばちゃんに「車買ったら持ってきて,オドメーターを確認して,あと車の写真撮るから」と言われました。ちなみに担当のおばちゃんはすごーーく良い人でした。

手続き3:売買の現場

さて,保険をゲットしたら叔父ディーラーのところへ行って売買取引です。

売買の現場でやることはあっけないほど簡単で,お金払ってピンク・スリップにちょこちょこっと書き込んで終わり。

  • 売主はピンク・スリップの表面,下半分2箇所にサインし,オドメーター走行距離を記入。買主は1箇所にサインする
  • ピンクスリップの裏面には買主の名前・住所・免許書番号を書く欄があるので記入する
  • ピンクスリップの上部は「Notice of Transfer and Release of Liability(手放しまっせとDMVに申告する書類)」がミシン目でくっついていますので,そこに売主および買主の両方の名前やら住所を書き入れる。

そしてミシン目にそって切り取って,上部の「Notice of Transfer ...」は売主が受け取り,下部のピンク・スリップ本体は買主が受け取る。それで晴れて買主は車に乗って帰る。あっけない!

登録証ももちろんもらっておく(車に積んでいるはずですが)。*5

手続き4:DMVで手続き

さて,売主との取引はたったこれだけで,ほんの数十分で買った車に乗って帰れますが,DMV相手に手続きは必要です。

  • 売主は5日以内に「Notice of transfer ...」をDMVに届けるかウェブサイトで報告します。売主はこれだけなので本当に簡単。
  • 買主はもうちょっと面倒で,10日以内にDMVに他の書類や手数料,税金などとともに提出します。必要な書類は売主からもらったピンクスリップ,車の登録証(レジストレーション),スモッグテストの証明書,保険です。そのうえで,トランスファーの手数用少々と,消費税(8%)を払います。DMVでやると並びますが,AAAでやるとほとんど並びません。ぼくはその日のうちにやっちゃいました。

登録証はその場で新しいのが買主の名前で再発行されます(しかしなぜか有効期限は更新されない)。ピンクスリップ(所有証明書)については,2, 3週間で郵送で送られてきます。

あれ,なんか長文になっちゃったな。次回はいよいよ,「あれ?この車,いろいろ整備が必要だなあ」編です。

*1:ちなみに「登録証」は毎年更新なので,残り期間があるといってもさしてメリットはありません。

*2:最初間違った情報を書いていました,すみません。「登録の残存期間はそのままで登録証を更新」というのが自分で書いていても意味がよくわかりませんが,そういうふうになっている?ように思います。今回の場合だと,登録証の有効期限が前のオーナーの段階で2014年の12月から2015年の12月までだったのですが,今回ぼくが引き継ぐことによって登録証は新しくなり,ぼくの名前と住所が印字されることになったのですが,有効期限は2014年の12月から2015年の12月のまま。つまり,4月に登録更新したのに12月になったら登録の更新をしなければなりません。なんで?!

*3:cashier's checkは銀行で作る小切手のことで,ふつうの冊子型personal checkと違い,小切手を作ると同時にお金が口座から引き落とされるため,お金を受け取る方としては不渡りの心配がないという小切手です。他に不渡りの心配のない小切手としては,スーパーマーケットのカスタマーサービスなどで作れるmoney orderというものがあります。ただスーパーに10000ドル以上の現金を持って行って小切手にするメリットがほとんどない(だったら売主に現金で払えばいいじゃん)ように思われます。

*4:年式が4年かそれより新しい場合は買主がスモッグをやるそうな。http://dmv.ca.gov/portal/dmv/detail/vr/smog

*5:もうひとつ,「Bill of Sale」という売買の念書みたいなのも作っておくと良いみたいです。が,DMVではふつう要求されないので,あくまで売買のトラブルを避けるためにかわしておくと良いかと思います。σ(゚∀゚ )オレは作りませんでした。ただ,「事故があった車だとわかって買います」という誓約書は書かされました(火暴) それから,ピンクスリップ裏面には買主の「カリフォルニア免許」の番号を書く欄がありますが,ぼくはマサチューセッツの免許しか持っていなかったのでどうしたらいいかと聞いたところ,叔父ディーラーに「自分の免許証番号を書いて,その下にO/Sと書いて」と言われました。ちなみに,仮免の番号でも良いらしい。仮免ももらっていない場合はどうなるのか不明。

アメリカで車を買う(後編)

アメリカでの「一年限定」の車選びの続きです。前回書かなかった話題として,「マニュアルかオートマか」ということがあります。アメリカは日本と並び世界有数の「オートマ天国」と言われていますが,個人売買の掲示板を見る限りでは,マニュアルは日本よりかなり多いという印象です。特にスポーティーグレードはマニュアルが多い。

だったら今回マニュアルで行くっきゃないでしょ!……と言いたいところなんですが,実は今回,スーパー同居人ちゃんがアメリカにて車の免許を取る「かも」しれないという事情があり,オートマを主に考えていました。スーパー同居人ちゃんはMTは絶対ムリなので。ぼく自身,車歴ではMT→AT→AT→MT→MTときているわけですが,寄る年波によってMTによる腰や左脚ひざへの負担も馬鹿にならないという状況もあり,σ(゚∀゚ )オレ的にも「そろそろATに戻ったほうがええんちゃうか」と思わないでもない,という背景もありました。

しかしそうなると逆にいろいろと車選びが難しくなります。あまり日和すぎるのは嫌だ!と思うけれども,日和った車こそオートマ中心で,日和らない(?)車こそマニュアルが多いからです。

そんな中,σ(゚∀゚ )オレが注目したのは……パイクカーです! 人気のパイクカーは球数が多いと同時に値落ちも激しいという特性があり,同じ年式・走行距離でも他の車に比べ,相場が安い傾向があります。

ということで,さあこれから個人売主にコンタクト取るぞ,何にしようか,という最終段階で急浮上してきたのがクライスラー・PTクルーザーです。

日本でもさほど珍しくない車なんで,その意味では「せっかくアメリカにいるんだから」という意味での希少感はありませんが,アメリカでヒットした車なんで球数は多い,そのわりにユーザーの満足度はさして高くない車ですので,中古市場価格が安いんです。日本でも乗れる車とはいえ,クライスラーのロゴが入ったステアリングをカリフォルニアの青空の下で運転するのは似つかわしいような気がして,そして,車を運転したことのないスーパー同居人ちゃんの練習用の車としてふさわしい気もして,「10年落ち以内,10万マイル以内,5000ドル以内」で探しました。

で,2007年式,9.3万マイル(約15万km),5000ドルのPTクルーザーが中古車ディーラーから出ているのを某大手掲示板で見たので,比較的近所だということもあり,渡米3日目に見に行きました。上述したように個人売買が狙いだったのですが,アメリカに来ていきなり個人にコンタクトを取ることに対してちょっとひるんだということと,ディーラー販売ながらも個人売買にわりに近い値付けだったということで見に行って,試乗もしました。

f:id:ultravisitor:20150424181253j:plain

まず,乗り込んで思ったのは,清々しいほどのパイクカーだなということです。ステアリングは往年のクラシックカーを彷彿とさせる大径のもの。オートマ・シフトの柄はやたらと長く,ノブは丸っこい,これもクラシック。時計はアナログ。インパネにデジタルインジケーターがあるのは今風ですが,そこに表示される情報はなんと「方角」。面白い。全体にパイクカーらしいあざとさはあるものの,アメリカで乗るんだもの,なんちゃってアメリカンに浸るのも良いではないですか。

動力性能は,まあ噂通り,非力。話によれば中身はダッジ・ネオンらしい(未確認)。ネオンより車体が大きいので,そんなに軽快には走らないのは当然でしょう。でも,耐えられないというほどでもなく。

ただ,外装はそれなりに傷があり,うーん,と思いました。いちばんひっかかったのが,一箇所サビが見られたこと。大きなマイナスです。そして何より,中古車ディーラーのオーナーと波長が合わなかった。中東系の若い人だったんですが,こっちが「タイベルとか交換した?」「記録残っている?」と質問すると,けっこうdefensive aggressiveに言い返してくる。「今すぐ記録はでてこないが,すぐそこの工場でやったから疑うならそこに聞けばわかる!」と言って工場の連絡先を渡してくる。

いやこっちは念のために聞いているんだからそんなアグレッシブに反論しなくても。

まあ向こうもアグレッシブに言っているつもりはなくてそういう言い方になってしまうだけなのかもしれません。でも,車を買う買わないは,ほとんどセールスの人との相性だと思っているから,その意味では全然波長があわず,ダメ。スーパー同居人ちゃんも「あんな人から車買いたくない」ということで見送り。

次に見に行ったのが,日本車。そう,アメリカだからこそあえて日本車もアリではないかと。ご存知の通り,北米では日本で出ていない日本車がけっこうあるんですが,その中でも特に気になったのがクーペ。日本では絶滅危惧種であるクーペが,アメリカではまだまだ健在なんです。アコードにもクーペがあるし,トヨタにもカムリ・ベースのクーペ,Solaraがある。どちらもけっこうカッコいい。

で,実は最初はスカイラインの北米版,インフィニティG35のクーペ(日本でも出ていましたが)をチェックしていたんですが,いかんせんインフィニティは中古車相場がかなり高い。2005年式10万マイルでも個人売買で平気で1万ドルする。そこで注目したのが,アルティマ・クーペ。外見はスカイライン・クーペにかなり似ているがスカイラインより安い。てか,お尻からのラインがかなりセクシー。ということで,PTクルーザーを見たあと,個人売買で相場よりちょっと安めのこれを見てきました。

f:id:ultravisitor:20150419190449j:plain

2009年式,7.1万マイル(11万km),1万900ドル。狙っていた価格よりだいぶ高いが,この年式,走行距離のアルティマ・クーペでこの値段は相場より安い。売るときも高く売れそう。しかもブルーはσ(゚∀゚ )オレが好き色。

ということで,一瞬いいなと思ったんですが,聞けば,エアバッグが開かない程度の事故歴があるとのこと。これで萎えた。ただ,アメリカでは大きな事故があると,「Title」と呼ばれる車の所有証明書にSalvageという印が付くことがあり*1,これがあるかないかでかなり売値が変わるのですが,いちおうこの車はClean Titleなのは救いか。いちおう構造ダメージおよびエアバッグ展開は報告されていません。

試乗してみると,ピンとこない。思ったほどの動力性能がないんですね。レンタカーで借りていたMazda 3のほうが全然良くエンジンが回るじゃん,と思いました。あとから分かったんですが,CVTだったんですね←運転しているときに気づけよ。だからトルコンのつもりで踏み込んでも,思ったのと違う感じだったという。

ということで,いったん保留にしました。

翌日もう1台見に行きました。ちょっと遠方だったんですが,パイクカーの王様,ニュービートルです。2005年式,10万マイル(16万km),カブリオレ,ターボ,5650ドル。

f:id:ultravisitor:20150409092614j:plain

これまたσ(゚∀゚ )オレの好きなブルーだし,非力な車とはいえ,今回はターボなのでかなーり期待して見に行きました。

待ち合わせた場所が,夜になってけっこう恐い街だったので,大丈夫かとビビリましたが,「マッチョはビートルには乗らない」という予想通り,現われたのは優しそうな中東系のクリスチャンでした。そういやアルティマのオーナーも中東系で,これで3連続中東だな。

しかし実車は,全然洗車していないので汚れすぎ。あれで洗ってピカピカだったら印象も違っただろうに。まあ,汚れは洗えば済むんだからいいとして,試乗したのですが,これまた微妙で。なんせ10年落ちのカブリオレなので,幌の音や車体のきしみ音が賑やか。動力性能もターボなのに非力。「Sモードにするとスポーティーになるんだ」と言われてSモードにしてみたけど,回転を引っ張ってエンジンがうなりを上げるだけで全然進まない(;´Д`)。加えて,低速でステアリングがめちゃ重い。アイドリングでステアリングに振動があって気になる。

うーん,青い車体にキャメルの幌という組み合わせはかなり好きなんだけどなー! スーパー同居人ちゃん,どう? と意見を聞いたところ。

「自分がいいと思うならこのボロ車でもいいよ」
「……やっぱボロだと思う?」
「うん,だってボロじゃん」

もう一つ気になったのは,オーナーに「このビートルいつ買ったの?」と聞いたところ「2ヶ月前」と答えたこと。なんで2ヶ月で売るの??!! 「もっと大きい車が欲しいから」と答えていたけど,やっぱちょっと気になるよねー。なんかあるんじゃないかと。

あと,カリフォルニアの車事情も判断に影響しました。カリフォルニアではちょっとした移動でも高速道路(無料)に乗る機会が非常に多いのですが,前も書いたように車線がやたら多く,片側4車線は普通,LAとかになると片側7車線(両側で14車線!)とかいう恐ろしい世界になるわけです。で,交通量も多い為,車線移動もかなりスリリング。そんな戦場のような高速道路だから,スイスイ運転できる車のほうがやっぱストレス少ないよなあ……と,レンタカーのMazda 3を運転していて思っていました。それほどMazda 3は軽快で快適,高速でも問題なく加速できる車だったのです。

その「静か,乗り心地がいい,エンジンも軽快」なMazda 3と,試乗したニュービートルの個体の「うるさい,遅い,重い」感じがあまりに対極的で,ちょっと引いてしまったということもあります。もしかしたらカリフォルニアのあの高速道路がなければ重さを愛情でカバーしてニュービートルを買ったかもしれません。しかし,あのビートルであの戦場を生き残るのは疲れるのではないか……。

ということで,日和って2番目にみたアルティマ・クーペに決定してしまいました!!! てか,個人売買でこれ以上いろんな人に連絡取るのがめんどくさくなって決めちゃいました!!!

f:id:ultravisitor:20150427180941j:plain

その後,いろいろ問題もあったんですがそれはまた後日……

*1:正確に言うと,修理費用が車両価値を上回った場合,保険会社が全損扱いにしていったん廃車にする。その後修理して復活した車がSalvageとして公式記録される。

アメリカで車を買う(前編)

かつてぼくはアメリカ東海岸に9年近く住んでいたとき,ボロいゴルフIIに乗っていました。いっぽう7, 8年前に同じ東海岸で半年過ごしたときは車は買わず,ZipCarだけで過ごしました。東海岸の都市部は車なくても全然生活できるのです。

しかし今回は西海岸,おそるべきモータリゼーションの世界です。ミッシング・パーソンズが「Nobody Walks in LA」と言っていたのは本当であります。一部をのぞいて,西海岸の街は歩くようにはできていません。

www.youtube.com

ということで,車を買わなければいけないし,それは車好きとしては望むところなんですが,問題は何を買うかです。ずっと住むならもっとストレートに考えられるのですが,なんせ1年しか滞在しません。ふだんはリセールバリューなど鼻から気にせずクルマ選びをするんですが,1年後に売ることが決まっているとなるとどうしても買う値段と売る値段を気にせざるをえません。

で,どんな車を買うにしても,ディーラーで買ってディーラーで売るとかなりお金がかかってしまうのは明らかです。たとえばディーラーで130万で中古車を買ったとして,1年後にディーラーで売ったらどうでしょうか。楽観的に考えても,80万ぐらいにしかならないでしょう。その差50万。1年で50万。一月4万。うーん。考えてしまいます。

ということで個人売買を考えました。個人売買なら,うまくいけば110万で買った車を1年後に90万で売ることは十分に可能でしょう。

次に問題なのは,どの車種を買うか,そしてどの価格帯を買うかです。あまり買値が高いと売値との差額が大きくなるリスクがあります。その点,安い車の方がローリスクです。たとえば個人売買で50万の車が1年で10万まで下がることは(通常は)考えられません。20万の車を買えば,最悪1年後廃車になっても売値と買値の差額は20万にとどまります。

しかし安すぎる車はやはり修理リスクがあります。車好きとしては修理やら何やらにお金をつぎ込むのは一般の人に比べると心理的抵抗は相対的に少ないのですが,それでも1年しか乗らない車でミッション載せ替えとか勘弁こうむりたい。タイベル&ウォーターポンプ交換もイヤだ。

しかーし! ここはアメリカ西海岸。日本とは走行距離の考え方が違います。個人売買だと,走行距離10万マイル(16万キロ)の車が堂々と誇らしげに「低走行車」扱いで売りに出されています。しかしいくら「低走行車」と胸を張られていても,いくら高速道路走行が中心でエンジンが快調だとしても,やっぱり16万キロも走った車だとタイベルやミッションが大丈夫か不安になります。

とはいえ,σ(゚∀゚ )オレがかつて乗っていたゴルフIIは4000ドルで買った時点で10万マイル行っていたけど,その後6年乗って,オルタネーターが逝った以外は別に大きな修理はなかった*1ので,そのへんは運かもしれません。

でもまあ以前は車のこと全然わかってなかったので,なーーんも考えずに10万マイルのゴルフ買いましたが,今回は中途半端に知識があるので,安けりゃいいとなかなか思えない。ずっと乗るなら修理しつつ乗る覚悟はありますが,1年しか乗らないんじゃなあ〜。

そう考えると,走行距離はせいぜい11万マイルぐらいまで,年式は10年落ち以内だな。ということで個人売買の宝庫,Craigslistを毎日物色しておりました。

で,車種を何にするかですが,まず,アメリカにはイタフラ車はチンクとマセラッティ以外は売っていません(スーパーカーのことは知らん)。マセは高すぎる,チンクはアメリカでは小さすぎる(あとアメリカではニッチすぎて売却に時間がかかりそう)ということでイタフラ車は選択肢からはずれます。リセールだけ考えるなら圧倒的にトヨタ,特にカムリあたりが狙い目なんですが,リセールだけで選ぶのもやはりイヤだ。

ここはアメ車も考えたい。とはいえ,アメ車の選択肢もなかなかに微妙で,一部車種以外はリセールが低いことはおいておくとしても,選択肢が(i) 日本車みたいな普通乗用車,(ii) マッスルカー,(iii) 馬鹿でかいSUV,(iv) トラック,ぐらいしかない。正直,(i)を買うなら普通に日本車買う。(iii), (iv)は必要性が低いのでパス。となるとマッスルカー。特に定番のフォード・マスタング,ダッジ・チャージャーは注目していました。特に2005年までのちょっと日本車チックなマスタングは相場がこなれているので,「10年落ち以内」という基準からははずれますが,タマ数も非常に多く,目を光らせていました。

あとはキャデラックCTSもひそかに考えていました。

しかし! 結局このあたりの「アメリカンど真ん中」には踏み込めませんでした。期待していた人,すみません。

日本でこのあたりの「アメリカンど真ん中」に乗っている方というのはイカつい人が多いというイメージ(あくまで印象)があるんですが,アメリカに来たらアメリカでもそんな感じでした(;´Д`)。やはり「日本車」「韓国車」「ドイツ車」「スウェーデン車」「日本車的なアメ車」といった豊富な選択肢がある中で,マッスルカーをあえて選ぶ人はアメリカでもやっぱりイカつい人が多いイメージ(あくまで印象)です。スキンヘッドでサングラスでタンクトップで入墨,とゆー人がマスタングのオープンカーに乗っているのを目撃すると,うおっ,イカつっ!と思うわけです。

まーもちろんそんな人ばかりではないわけですが,みんカラ見ていても,車種とユーザーの雰囲気といいうのはゆるやかな関係があるわけで,そう考えると,個人売買でマッスルカーに手を出すのは根性なしのσ(゚∀゚ )オレにはちょっと心理的ハードルがあるわけです。なんてったって,買うときと売るとき,両方において,イカつい人に当たってしまう可能性があるわけですから。

その点,たとえばチンクとかVWビートルを個人売買で買うとしたら,恐い人に当たる可能性は低いことは容易に想像できます。恐い人はそんな車には乗らないからです。

ということで,今回はアメリカンど真ん中な車には踏み出すことなくクルマ選びを終了することになりました。実は第4候補ぐらいにはチャージャーが入っていたんですが(金持ちが住む地域で売りに出されていたので,恐い人ではないだろうとの予想で),第3候補までで車を決めてしまったので,そこまで行きませんでした。

続きはまた次回。

実車を見て試乗した#1から#3候補までの写真を貼り付けておきます。#3は一発で分かると思いますが(;´Д`)

#1
f:id:ultravisitor:20150424181253j:plain
#2
f:id:ultravisitor:20150424181302j:plain
#3
f:id:ultravisitor:20150424181312j:plain

*1:冷房は一切効かなかったり,リアドアの一枚が開かなくなったり,窓がちゃんと閉まらなかったりしましたが,放置。

Futon Sofaについて

相変わらず部屋はスカスカですが,なんとなく生活も軌道に乗ってきた気がしますし,キズ補修に出していた車ももどってきたし,よく仕組みがわからなかった大学の方でもホストしてくれる先生とようやく会えて,オフィスももらえて,これから頑張りたいと思っているところです。

ところで,前回のエントリで写真を載せたうちの安ソファは,Futon(フートン),またはFuton Sofa,またはFuton Sofa Bedと呼ばれている種類のものです。

f:id:ultravisitor:20150413212014j:plain

フートンというのは,日本語の布団と語感が似ているとお思いの方も多いかと思いますが,実際のところ,語源は日本語の布団です。そうなると逆に「これのどこが布団やねん」と思いたくなるのが人情だと思います。

ということで,今日はぼくが知っている範囲で少しだけフートンについて書いてみたいと思います。

日本の居間の主役はちゃぶ台ですが,欧米の居間の主役はソファです。ソファの存在しない日本の居間はアリですが,ソファの存在しない西洋の居間はナシです。

しかしソファはいかんせん高い。特に学生のようにお金がない場合,なかなかソファに手を出しづらいでしょう。

そういったことを背景にしたかどうか分かりませんが,ある時期から,日本の布団をベースにした,Futon Sofa Bedが登場します。少なくともぼくが院生をしていた20年のアメリカではわりとポピュラーになっていました。

ちなみにFuton Sofa Bedのまえに,ふつうのSofa Bed(Sleeperとも言う)がどのようなものかといいますと,ふつうはソファの座面をひっぱると折りたたみ式のスプリングマットレスが出てくるという形になっています。

www.youtube.com
www.youtube.com

上のビデオを見てわかるように,けっこう複雑なメカニズムです。しかしFuton Sofaはもっと単純です。

20年前主流だったフートンがどのようなものだったかと言いますと,背もたれが倒れる形式のソファフレームがあって,そのうえに,日本の布団のもっと分厚くて硬いやつを敷くというものでした。たとえば以下のようなものです。

f:id:ultravisitor:20150421154705j:plain
Futon - Wikipedia, the free encyclopedia

日本人から見るとソファっぽいですが,ソファはふつう手すりの部分もファブリックやクッションで覆ってあるので,違うことがわかります。さらに,背もたれを倒すだけでベッドになるという非常に単純な仕組みですので,安く上がるという利点があります。200ドル前後で買える。当時の学生にとってみれば,これを自分のベッドとして使い,昼は背もたれを起こしてソファにすることができるので,せまいドミトリーの部屋も有効活用できるということである程度の支持を得ていました。かくいうぼくも持っていました。

しかしここで疑問をもたれる方もいるかもしれません。「背もたれがもちあがるソファのフレームに厚手の布団が乗っかっているだけだと,その布団,ずり落ちてこないの?」

そう,その通り,ずり落ちてくるんです! フートンは日本の布団よりだいぶ固めで分厚いので,簡単にはずり落ちませんが,それでも何日も使っているとさすがにずり落ちてきます。だからたまにはフートンをひっぱりあげて整えてやる必要があります。

この欠点を解消するためなのか,最近は上記のような,「フレームに布団を乗せる式」のフートンはすっかり影をひそめてしまったようです。今回渡米して,上記のような「初期型フートン」がまったく見当たらないことに驚きました。実は今回の渡米ではベッドを買わず,フートン・ソファのフレームを抜いたフートン本体のみを買って,それを寝床にしようと思っていたのですが,売ってない!

かわりに,フレームにフートン・マットレスが固定されたフートンが主流になっていたのです。

f:id:ultravisitor:20150417224455j:plain
f:id:ultravisitor:20150417224538j:plain

この形式ですと,マットレスがフレームに固定されていますから,「フートンがフレームからずれる」ことは起こりません。また,かつてのフートンはフレームから分離できることもあり,マットレス自体にカバーが着脱できたのですが,現在のフートン・ソファはフレームと一体になっているため,カバーを着脱できません。また,レザーソファを模したものが中心であるため,マットレスもかつての丸みをおびた布団的なものから,スプリングマットレスと同じようなスクエアな形状にかわりました。

こうして,オリジナルの布団とは似ても似つかない,西洋のソファに見た目がそっくりなフートン・ソファが出来上がったわけです。オリジナルのフートン・ソファは,フレームとマットレスがあり,そのマットレスが日本の布団をモデルにしていたためフートンと呼ばれていたわけですが,現在のフートン・ソファは布団マットレスを実質的に廃止し,「背もたれを倒す」というフレームのほうだけを継承していると言えます。布団とは似ても似つかないのに,いまだにFutonと呼ばれているのは,そういう経緯だと思われます。

とはいえ,厳密にいえば,現在のフートン・ソファのフートン・マットレスも,通常の西洋のソファよりもクッションがかなり硬いという点,また,マットレスとして見てもスプリングを用いていない点,この2点において,布団の機能を継承しているということは言えるかと思います。

でもまあ,現在のFutonを見て「布団だ」と思う日本人は一人もいないでしょうね。かつての,より布団に近かったFutonを知っている身としてはなんとなく感慨深いものがあります。輸入文化とは一人歩きするものですね。

ただ,この「イマドキのフートン」は昔のフートンに比べるとカッコいいことはカッコいいんですが,固くて寝心地は悪いです(;´Д`)

生活立ち上げ

さて渡米してすぐアパートに入居できたのは良いものの,アパートには家具がない。アメリカの賃貸アパートはたいてい冷蔵庫およびコンロやオーブンは付いていて,今回のアパートはさらに電子レンジ,洗濯機,それから照明およびシーリングファンも付いているんですが,寝具,テーブル,椅子,ソファ,棚,食器などは何もない。

f:id:ultravisitor:20150325154118j:plain

この状態から人が生活する状態まで持って行くのがなかなか大変でした。思えば7年前に半年だけ在外研究したときは家具付き(furnished)アパートに住んだので,こういう苦労はなかった。furnishedだと家賃が高くなるので今回は家具なしにしたんですが,こんなにめんどくさいなら家具付きにしとけばよかった(;´Д`)

てか,家具買うにしても,1年後には撤退するわけで,あまりたくさん家具あると処分するのも面倒だし,必要なものにしても,1年後に処分するモノにお金もかけたくない。そう考えると,「この家具オシャレだから買う!」ということも出来ず,かといっていくら安くてもクソダサいものは買いたくないし,なかなか難しい。

とはいえ,一週間でなんとか,車買うところまで含め,生活立ち上げることができました。以下,備忘録として一週間の生活立ち上げ行動をメモしておきます。

4/6 Mon

  • サンディエゴ到着
  • 4つ預けた荷物のうち1つがロストバゲージ(;´Д`)
  • レンタカー借りる
  • 新居に入居
  • マットレス買う
    • IKEAの低反発の一番安いやつ。クイーンで179ドル。スプリングマットレスは車で持ち帰りできないし。低反発マットレスは圧縮されているので乗用車でも持ち帰れる
    • ちなみにベッドフレームは買わない。日本人だから床に寝ることに抵抗ない
  • ロストバゲージ,夜来ると言っていたのに来ない

4/7 Tue

  • AT&Tのインターネットとケーブルテレビを注文。固定電話は付けない
  • ロストバゲージ配達
  • 車#1を見にいく
  • 車#2を見にいく
  • 知り合いの老夫婦のうちに夕食お呼ばれ

4/8 Wed

  • インターナショナルオフィスのオリエンテーション
  • 大学内にキッチンウェアのレンタルサービスがあったので借りる
  • Bank of AmericaでATMカードの発行手続き
  • 日本のクレカが止められたので日本へ国際電話してクレーム
    • 海外で日本のクレカ使っていると盗難や不正使用を疑われて止められることがあるが,電話して事情を話せばOK
  • テレビとアクティブスピーカを買う
    • 前者(シャープ)には満足。後者(ボーズのコンパニオンIII)には不満
  • 車#3を見にいく

4/9 Thu

  • 車#3をもう一度見にいく
  • フォールディング・チェアx2とフォールディング・テーブル買う
    • バルコニー用に買ったが現在は仕事机。あわせて49ドル
  • AT&Tのケーブルガイが来てケーブルとインターネット環境をセットアップ
  • 車#2をもう一度見にいく。これを買うことに決める
  • フォールディング・ローテーブルをコーヒーテーブル代わりに買う
    • Crate & Barelで69ドル

4/10 Fri

  • 銀行でCashier's Checkを作る(車代)
  • AAAに行って車の保険に入る
    • 保険は学位によって割引があるので,学位証があると良い
  • Sellerに車代を支払い,車とTitleを受け取る
  • AAAに戻って車の名義変更を行う
    • 本来はDMVでやるがAAAでも手続きできる

4/11 Sat

  • プリンターとApple TVを買う
    • Apple TVは本当に素晴らしい
  • レンタカーを空港まで返しに行く
  • バスと電車を乗り継いでHootersに行く(おい

4/12 Sun

  • Futon Sofaを買う(179ドル)
    • Miramar Rd.に家具屋が何件かある
  • オイルステインの棚とレンガを買ってテレビ台にする
    • Home Depotで


4/13 Mon

  • 車,アラインメント調整
    • Suspencion Plusにて79ドル
  • 車,左のスモールライトが消えているので直してもらうと同時に,ボンネットの歪みを矯正してもらう(J.Auto Tech,300ドル)。オイル交換のタダ券もらう
  • ブックオフで20ドルのNumarkのモニタースピーカを買う
    • ボーズのコンパニオンIIIの音がクソすぎるので
  • ソファが配達される

4/14 Tue

  • 車,少々右側にpullされる感じなので,Suspencion Plusを再訪して調整してもらう
  • J.Auto Techでオイル交換してもらう(タダ)
  • タイヤを新品に交換(Discount Tire)
    • 驚くほど乗り心地が良くなった。

4/15 Wed

  • 車のエクステリア修繕を頼む(Metro Detailing Specialists)
  • 大学内のキッチンウェアレンタルで追加のレンタル(トースターや鍋など)

4/16 Thu

  • ホストプロフェッサーとアポを取っていたが先方が体調を崩しドタキャン
  • 生活立ち上げたが研究立ち上がってない(;´Д`)

↓テレビを買った状態。他に家具は何もない
f:id:ultravisitor:20150409115558j:plain

↓ホームセンターでいい感じの板があったので買う
f:id:ultravisitor:20150412182135j:plain

↓板を半分に切ってもらってレンガと組み合わせてテレビ台にする。1年しかいないのにテレビ台買いたくないから
f:id:ultravisitor:20150413101427j:plain
f:id:ultravisitor:20150413101604j:plain
f:id:ultravisitor:20150413101921j:plain

↓アウトドア用のフォールディングテーブルがちゃぶ台に
f:id:ultravisitor:20150413102912j:plain

↓ソファが来てようやく居間らしくなる。部屋スカスカだけど!
f:id:ultravisitor:20150413212014j:plain

↓リビングのはじっこに設置された仕事場
f:id:ultravisitor:20150414184954j:plain

いじょ。

Mazda 3に乗ったり

渡米するにあたって,住むところは幸いあらかじめ決められましたが,西海岸生活に必須の車がありません。悩んだあげく,レンタカーを1週間だけ借りて,その1週間のうちになんとしても買う車をみつけることにしました。レンタカーなしで行けるかどうかも考えましたが,初期のころこそ家具を買ったりあるいはそもそも買う車を見に行ったりで車が必要なので,やはりレンタカーを借りることにした次第です。

で,借りたのがこれ。

f:id:ultravisitor:20150406153517j:plain

Mazda 3ことアクセラのセダンです。ダッジ・アベンジャーも選べたんですが,トランクの奥行きがせまくてモノが入らなさそうなのと,アベンジャーは以前乗ったことがある(ダッジ アベンジャーに乗った - ultravisitor)ので,ここは以前ちょっとだけ乗ったことがあって気になっていたMazda 3(Zipcarふたたび - ultravisitor)にしました。

約1週間乗った感想ですが,(・∀・)イイ!ですね。車格もパワーも先月借りたフォード・フォーカス(アメリカ出張でフォーカス乗ったり - ultravisitor)に近いんですが,はっきりいってフォーカスより気に入りました。なんというかエンジン(スカイアクティブなのかどうか未確認(おい))の吹け上がりが良いというか,加速がスムースかつ軽快です。フォーカスは「まあこんなもんかな」と思いましたが,Mazda 3は「おースイスイ走るなあ」という気持ち良さです。低速で飛行機みたいな「ヒュイーン」という音が聞こえるのも小気味いい。

内装はチープだと思いましたが,全体的には良く走る車という印象で,アメリカで日本車が売れるのもわかる,という感じでした。特に西海岸では高速道路が車線がやたら多くて戦場のようなので,スイスイ車線変更できるというのは重要です。ストレスなく走れる。

ということで,好印象でした。そしてこれが結局購入する車選びに影響しました……。