アップルが大胆予告「これまでの30年は始まりに過ぎない」

さて、オレはかつてMac OS Xについてのウェブサイトを持っていたほどのいわゆる「マカー」なのですが、当ultravisitorではここんところとんとMacの話題も出てきません。一つにはMac OSがXになってからの混乱もほとんどおさまり、成熟期に入ったので、不満もとりたててなくなったということ、もう一つには就職して、コンピュータぐらいは経費で買える身分になって飢餓感がなくなったことがあります。とはいえ、Macを遣っていて、マイノリティとして不便を強いられる場面もないわけではないので、もっとMacにがんばってほしいという気持ちは当然あります。

ということで、ひさびさにMacの話題ですが。

アップルが大胆予告「これまでの30年は始まりに過ぎない」

なんて記事がお目見えしました。数少ない(?)Macジャーナリスト、林信行氏の記事なので、マカー特有の楽天的妄想も多分に入っていると思われますが、同じマカーとしてはなんとなく期待してしまいます。てゆうか、

  • Apple.com(US)のサイトで「The first 30 years were just the beginning」と煽っているのは事実
  • 来週にMacWorld Conference San Franciscoが控えているのは事実
  • そのMacWorld SFでジョブズの基調講演が予定されているのも事実

ということで、何か期待しちゃって良いのかしらんという気にもなります。もっとも、マカーはAppleに期待させられて落胆させられるのにも慣れてますから、ちょっと用心してしまいます。

正直、iTVが発表されて終わりじゃ?…という気もします。iTVはすでにAppleによって予告済みですから、これが目玉になる可能性は大です。ただ、いつもなら「製品発表予告」なんて絶対にしないAppleがわざわざ半年も前に予告してきたのにはそれなりの理由があるんじゃないかとも考えられます。ただの「ブルートゥース無線でMacやiPodからテレビに映像再生できる」程度の機能なら予告してから製品発売まで半年もかかるわけがないという気がするしね。

ただ、ある程度の世界的な基準が決まっているコンピュータの世界とは違い、テレビを始めとする放送通信業は各国独特の構造の違いがあるため、「アメリカではすばらしい威力を発揮するが日本では駄目駄目」なんてことになりはしまいかという危惧がありますねえ。事実、iTunes Store USでは順調に始動しているテレビ番組配信や映画配信がiTS JPではまったく始まる気配もないし。まあ、放送に関係ない、再生用の器具ならば問題はないだろうけど、それじゃインパクトないしなあ。もうHDDレコーダが普通に普及しているし。

ジョブズがどう出てくるのか、あまり期待しないで待ちたいと思います。