パンズ・ラビリンス (2006) ★★★★

ギレルモ・デル・トロ監督による全編スペイン語の作品。

いわゆる「ファンタジー映画」だが、ぼくが観たことのあるファンタジー映画でもっともダークな作品だった。おとぎ話に残酷性が隠れていることは良く指摘されることだが、おとぎ話の残酷さと美しさをオリジナル・ストーリーで見事に描いた作品で、大変衝撃を受けた。様々な観点から解釈できる深みや複層的な寓話性もある作品で、★★★★★ものの映画だが、サディスティックなバイオレンス描写にちょっと引いたので★★★★。