今日もダイアルアップで無謀な写真アップロード。これまでの移動の記録です。
8月11日(月)
引き続き青森。少し早い墓参りなど。
8月12日(火)
本日は自由行動日。…今までも十分自由か。いやとにかく自由行動日ということでスーパー同居人ちゃんとともにみんなの憧れ,恐山(おそれざん)に行って参りました。恐山といえば,青森出身のカルト演劇家,寺山修司の映画「田園に死す」でフィーチャーされていたすてきな場所。恐山菩提寺は千年の歴史があるそうで,「人が死ねばお山に行く」という民間信仰の「お山」こそがこの恐山なのdeath! 思ったよりは親しみやすい場所でしたが,浄土を思わせる独特な雰囲気は,「あんまりはしゃいでは罰があたりそう」と思わせるに十分でした。
↓北の霊場・恐山に来てしまった白熊。奥に見えるのは「六大地蔵」。
↓菩提寺境内の外にある「六大地蔵」。「田園の死す」でも活躍していた原色の風車が恐山ムードをいやがうえでももり立てます。
↓ちょっとおなかがすいたがご飯を食べる時間もなさそうなのでとりあえずアイスを食べることに。初めての恐山に文字通り恐る恐るな気持ちの我々を,「霊場アイス」「恐山盛り!!」の文字がほぐしてくれます。
↓入山料500円を払って菩提寺境内に。「恐山」の青い看板がかっこいい。このあたりまではフツー。
↓しかし境内の外に足を伸ばすとそこはまさに夢にまでに見た恐山ワールド! 荒涼とした雰囲気に原色の風車のとりあわせがシュールすぎます。
↓荒野に立つ仏様の姿が浄土感満載。
↓恐山にはあちこちから湯気がわきあがっており,モノトーンな風景の中にこのように毒々しい色の湧き水(というか硫黄泉)も。
↓湯気がふきだすあたりはだいたいこのように「地獄」名がつけられています。
↓賽の河原付近。
↓地獄だけでなく,極楽もあることにちょっとほっとしました。
さて,今日の主目的は,恐山観光に加えて,菩提寺境内にあるという温泉に入ることにありました。なんといってもあたり一体には硫黄のにおいが充満しているぐらいですから,当然温泉が湧いているわけです。で,すごいのが,お寺の境内のすぐわきに,まるでトイレの小屋が建っているノリで温泉小屋が建っているというところです。
↓それがこれ。境内の参道のわきに何食わぬ顔をして建っているので,下調べがなければまさか温泉小屋とは気付かないかもしれません。左が「古滝の湯」,右が「冷抜の湯」で,毎日交替で男湯・女湯として入れ替わります。この他に「薬師の湯」があり,ここは混浴だと聞いていたのですが,今日みたら「男湯」との札がかかっていたので,ここも日によって男・女が入れ替わるのかもしれません。
↓「冷抜の湯」近影。本日の男湯です。
↓お客さんがいなくなったすきに写真を撮ることができました。
たいへんムードのある小屋ですが,建物・風呂ともに,意外に新しい感じがしました。きれいです。せっけんも体を洗う用の湯水の蛇口もないので,かけ湯をして純粋に温泉に入るという施設です。湯は黄緑っぽい色で,写真で白濁しているように見えるのは,湯船内部が(おそらく温泉の成分により)白化しているせいです。酸性の硫黄泉で,たいへんサワーな湯。目に入ると目を痛める可能性があるので顔を洗わないようにとの注意書きを無視してじゃぶじゃぶ顔を洗ったら唇についたお湯が酸っぱいです。酸が強いのであまり長湯してはいけないということですが,すべすべしてたいへん気持ちのよい湯でした。発汗作用もあって,出た後も汗がとまりませんでした。
ということで,初恐山ですが,すっかりエンジョイしました。恐山お経手ぬぐいと禅対談の本を買ってスーパー同居人ちゃんの実家へと帰りました。
ちなみに白熊の燃費は往き100kmが,エアコン入れて17.8km/Lほど,帰り100kmは涼しいのでエアコンなしで21.8km/Lほどでした。高速道路なし。信号のない田舎道は燃費的には最強!
8月13日(水)
今日は青森を発って日本海沿いを南下する予定。しかも一般道で。