2010-01-01から1年間の記事一覧
監督:Henry Selickちゃんと最初から最後までみるのはこれがはじめて。なんというか、ほんと、最初から最後までティム・バートン色満載と言うか、バートンは監督してないけど、ある意味これが「究極のバートン作品」なのだと思う。ダークで、コミカルで、す…
監督:Ang Leeツィーイーちゃん萌え〜。この映画が日本で流行らなかったのはとても不思議だ。ツィーイーちゃんはまるで特撮ヒーローものの美少女闘士みたいなのに。「臥虎蔵龍」という原題の映画に「グリーン・ディスティニー」なんていうふぬけたカタカナ邦…
監督:Pedro Almodovarうむむ…よくわからなかった。こんなに評価の高い映画を「分からなかった」と言うのはとても恥ずかしいのでありますが。悲劇7割、希望3割といった感じの話なのだけど、それを深刻な雰囲気でもコメディ的にでもなく、適度に情緒的に、…
監督:Ang Lee家族の崩壊と再生を描いた映画としては、もっとも悲劇的な後味の残る映画のひとつかもしれない。こんなに寒々とした人間模様もめずらしいというか、本当に氷吹雪の中でのたうっているようで、逆に現実感がなくて滑稽ですらある。それだけに息子…
監督:McGこれはほとんど「チャーリーズ・エンジエルのパロディー映画」ですね。パロディとしてよく出来ていて、オープニングとかすげかっこいい。で、不自然なまでにお色気を強調したり、不自然なまでにキャメロン・ディアスがバカっぽいところなど、お笑い…
監督:Sam Raimi劇画調映画からいきなり方向転換。コーエン兄弟の「ファーゴ」を思わせる話だが、そういえば、コーエン兄弟とサム・ライミは昔からの友人であるようで、ジョエル・コーエンは「死霊のはらわた」の編集を手伝ったそうだし、ライミの二作目「Cr…
監督:Sam Raimi「死霊のはらわた2」の続編にして、ファンタジー・アドベンチャー・コメディ作品という作品。いや、一応ホラーコメディかな…。とにかく恐さはゼロ。コメディとして笑えるかと言われれば、うーん、あんま笑えないかな。サム・ライミの得意の…
監督:Sam Raimiここ最近のハリウッドは、「アメコミ(しかもダーク系)の実写映画化」がひとつのトレンドであるように思うが、この「ダークマン」は原作こそないが、「ダーク・アメコミの映画版」の先駆けのひとつとも言える作品だと思う。前年にティム・バ…
監督:Sam Raimiこの「死霊のはらわた」の二作目は続編ではなく、セルフ・リメイクですね。自主制作映画然とした一作目よりはっきりと予算がかかっている…が、依然低予算。しかし、サム・ライミの「劇画調テクニーク」が炸裂。血しぶきで裸電球の照明が赤く…
監督:Sam Raimiいわゆるスプラッタ映画の金字塔といえる映画にして、サム・ライミの超低予算デビュー作。当時は、このスプラッター描写は衝撃的で、ぼくなんてスチール写真だけでビビってしまって目をそむけてたっす、当時。Yahoo Japanのホラー掲示板の「…
監督:Wolfgang Petersenんー。悪くないとおもうけど、あらくれな海の男たちが海に出て、嵐に巻き込まれて死んで…だからなに? 役者さんたち、特に男たちは好演だと思うけど。CGは、まあ、すごいんだろうけど、テレビ画面でみたので。あと、夜の海というの…
監督:Ridley Scott大学のどっかのサークルが主催する上映会でみてきた。ひさびさに観たが、うーん、ハードボイルド。哲学的云々というより、SFハードボイルド・メロドラマでんな。近未来のLAの話だけど、だれかれかまわずタバコを吸いまくっているところが8…
監督:Clint Eastwoodうーん、評価が難しい作品だなぁ…。観終わった感想は、ひとことでいえば「ケッタイな映画」。サスペンス?コメディ?法廷劇?ゲイ・ドラマ?論理?超常?生者?死者?善?悪? 美しい南部の上流階級にふりそそぐ明るい陽射しのなかです…
監督:James Mangoldハイハイハイ、せんせーしつもん! この映画の主人公であり、原作者でもあるスザンナ(ウィノナ・ライダー)は19歳なのに、なぜ邦題は「17歳のカルテ」なのですか? ハイハイハイ、もうひとつしつもーん! えっと、全然関係ないのですが…
監督:Stephen Daldry「おれが8歳のとき、おれはもう踊っていたよ」マーク・ボランがゆっくりと歌い始めるそのオープニングのシーンで、もうこの映画の成功は約束されたようなものだと、ぼくはそのとき思った。イギリスの炭坑夫の息子が、ボクシングを習わ…
10年前に書いた映画感想文の備忘録的アップロード、最後です。本当にありがとうございました。
監督:Lau Kar-Leung「ラッシュ・アワー」、「上海ヌーン」と立て続けにアメリカのオーバーグラウンドでヒットを飛ばしたジャッキー・チャンだが、その勢いに乗じてか、1994年の「酔拳2」がアメリカでロードショー。やっぱスゲーなぁ。「ラッシュ・アワー」…
監督:William Friedkinこれぐらいの有名作になると、ぼくみたいなヘナチョコ映画鑑賞者は、一体何度観たのか、それとも実は一回も観ていないのか、よくわからないという体なのだが、ま、それはともかく、好きな映画だし、喜んで観てきた。やっぱりおもしれ…
監督:Jay Roachガールフレンドの両親(特に父親)と初めて顔を合わせるという万国共通の緊張的場面をテーマにしたドタバタ。その災難に対面するのがベン・スティラーで、エロギャグありのドタバタ・ラブコメ、しかもペットがからむ(猫だけど)ということで…
監督:Trey Parkerぎゃはは! すげー。ケーブルテレビ版「サウスパーク」のファンなら絶対に期待を裏切られないだろう。低俗すぎ。つーか、さすがにこれはテレビでは放映できないよな。どこがどうおもしろいとか説明するのもめんどくさい。エロ、グロ、ゲロ…
監督:Brad Bird某レンタル・ビデオ店ではこの作品は「キッズ」コーナーにはなく、一般アニメのコーナー(日本のエロアニメやシンプソンズ、サウスパークなどのブラック・コメディ・アニメと並べてある)にあった。ということで大人向けなのかと思ってみたが…
監督:Marc Roccoハリウッドの感動ドラマものの常套に「ここぞというところで華麗なストリングスの音楽で涙をさそう」というのがあるが、それがなければハリウッドの映画ってもっとよくなるのではないかと、ふと思った。大勢の人の目前で人を殺し、ガス室入…
監督:Quentin Tarantino一度見た映画で、「パルプ・フィクション」大好きなぼくなのだけど、以前みたときはあまり好きでなかった。今回たまたまテレビでやってたのを見て、放送禁止用語連発の場面は口とセリフが全然合ってないし(つまり吹き替え)、テレビ…
監督:Darren Aronofsky「ボストン映画祭」の上映作品のひとつを見た。主演(…いや助演か?)女優(エレン・バースティン)と監督の舞台挨拶あり。インディーフィルムの「π」をとった監督(ex居候と誕生日が同じことを今発見)の二作目となるこの作品、うー…
監督:Anthony Minghellaわりに賛否両論だったし、マット・デイモンがあまり好きでないので見ていなかった映画だったが、ビデオで見る機会があった。ずばり、おもしろかった。「破滅と転落」の映画で、決して根が悪者というわけではない男が半ば偶発的に犯罪…
監督:Bryan Singerなかなかに評判の良い、人気アメコミの映画化。登場人物がアメコミから出てきたかのような容姿で(特撮的にというより、元となる俳優の造形が)、特に主人公は、石ノ森章太郎か島本和彦か、というような熱血顔。また、空を浮遊しつつ目を…
監督:Tim Burtonぼくにはティム・バートンの作品ってなんとなく鬼門なのよね。頭では「これはぼくの好きなタイプだ」ってわかるのに、気持ちがついていかない。テンポが合わないのかも。このファンタジー・ホラーは、その点、テンポが常人っぽく小気味良く…
監督:Lasse Hallstrom日本で見た。ジョン・アーヴィングが自身で自分の小説を脚本化した作品。アーヴィング作品らしく(??)、人がどんどん死ぬが、これまたアーヴィングらしく、それが淡々と描かれている。テーマは堕胎なのだが、その是否ということは(当然…
監督:Tarsem Singhおもちろかった。アメリカでの評論家の受けは渋いけれども、それもひとえにプロット(「羊達の沈黙」系の猟奇スリラー)がおどろくほど凡庸だから。この映画の魅力はそんなところにはなく、シュールレアリスティックで美しい映像にある。…
監督:Abbas Kiarostami不勉強どえすが、これがキアロスタミ初体験。イラン映画ということで、泥臭いのを予想していたのだが、逆で、むしろずいぶんとハイカラな映画監督だなという印象をもった。(おそらく金持ちの)男が、テヘラン郊外の山で睡眠薬での自…