ぼくはマラソン大会に初めて出走したのが2011年4月の芦屋国際ファンラン 10k,初フルマラソンは同年11月の第一回神戸マラソンなので,大会出場から数えればランナー歴はだいたい10年。そこそこの長さになると思いますが,フルマラソンの自己ベスト(PB)は2012年,つまりマラソン歴2年目の加古川マラソン(3h42m41s)で,その後9年間一回もこのPBを更新していません。
はっきりいってあんまりPB更新とか,サブ3.5とかに関心がなかったんですね。だって,厳しい練習はしんどいし,つらい思いで練習して記録出しても大会で順位がたとえば271位から265位に上がるとかで,入賞するわけでもなし。だったら「楽しく完走!」を重ねて,マラソン大会の回数だけ積み上げていれば満足でした。そんなこんなでフルマラソン出場も48回を数えました。
しかーし!
以前も書いたように,ここ1年は,ユーチューブのランナー(ランチューバー)の動画に触発されて,もうちょっとちゃんとトレーニングしてみようかなと思うようになって,今年3月の大阪42.195フルマラソンではPBまであと9秒のところまで肉薄したのよね。それで脚ケガしたけど(笑。
ちなみにランチューバーといえば,当然だけどやっぱり速い人が多くて,ちょっと前まではぼくから見ると雲の上のような人ばかりだったんですよね。ぼくがよく見るランチューバー・チャンネルだと,サブスリー目指す組では,(以下PBは2021.07.20時点)
・佐野千晃さん(PB: 3h14m24s)
・けん玉ランナーさん(PB: 3h04m20s)
サブスリー組でサブエガ(2h50m切り)目指す組だと,
・ポップライン 萩原さん(PB: 2h52m04s)
・タカヤマラソンさん(PB: 2h51m46s)
・TKD PROJECT よしきさん(PB: 2h50m10s)
サブエガ組では
・大人のRUNトレちゃんねる 吉野さん(PB: 2h43m24s)
・HAGIRUNさん(PB: 2h41m26s)
サブ2.5組では
・ガチランのクロロさん(PB: 2h29m47s)
・ゆとりーさん (PB: 2h26m41s)
・たむじょーさん(PB: 2h26m09s)
・SAKI RUNさん(PB: 2h25m43s)
・ランニング食堂さん(PB: 2h17m37s)
・クレイジー カロさん(PB: 2h17m06s)
・まるお製作所 部長さん(PB: 2h16m52s)
・RUN MAXさん(PB: 2h15m19s)
などなど(あくまで一部です),書いているだけで頭がくらくらする,錚々たるエリートランナーの方々です。
しかし! ランチューバーの裾野も広くなってきまして,サブ3だけでなく,サブ3.5を目指すランチューバーの方も現れてきたんですね。ぼくがよく見せていただいているサブ3.5目指すランチューバーのみなさんは以下の方々です(他にもおられるかもしれません)。で,なんと,奇跡的に,今この瞬間は,フルマラソンPBはぼくがわずか,わずかですが勝ってる(?)んですよね。これはほんと今だけで,速攻で,たぶんこの秋には抜かされるのは間違いないです。つまり,ぼくのPBのほうが上なのは,おそらく「今この瞬間だけ 」なので,記念にそれを記録しておきたいと思います。記念撮影です(笑
※おふざけで書いているだけなので,笑ってやりすごしてくださいね!
まずは,ポップライン 竹本カズキさん です。
・チャンネル登録:約1.5万
・年齢:36歳
・フルマラソン経験:1
・フルマラソンPB:3h43m12s(400mトラック105周)
・ハーフマラソンPB:1h49m32s
・10k PB:45m54s
・1k TT PB:3m14s
この方は芸人さんで,相方が神奈川大学駅伝部出身のサブスリー・ランナーなので,巻き込まれ(?)の形で,「初マラソンでサブ3.5」という目標を無理やり(?)渡されてマラソン挑戦させられているという方です。しかしいざレースという段階でコロナ禍で大会がことごとく中止になり,結局,陸上競技場を貸切って,400mトラック105周+αというめちゃくちゃな条件で42.195k走って,玉砕したという経歴の持ち主です。
この方,ほっそりしているとは言い難いガッチリした外見とは裏腹に,大変ランニングのセンスがある方で,レース経験が異常に少ないので,ハーフ1h49mとか10k 46mとか,サブ3.5と目指すにしてはそれほどでもない成績ですが,これはけっこう前の記録で,その後ぐんぐん成長しているんですよね。今はもっと良い記録でるはず。
あくまで自己計測TT(タイムトライアル)ですが,竹本さんは1kで3m14sとか,ぼくから見たらネ申レベルの速さ。ぼくは(ちゃんと測ったことないですが)1k全力疾走でも普通は4m20sくらい,がんばれば4mに近づけるかな?というレベルです。3m14sとか絶対無理。ご本人も言っていますが,1〜1.5kの中距離走は,マラソンランナーとしてはすごく速いんですよね。
竹本さん,今ならハーフ100分切れると思いますし,フルマラソンも,400mトラック105周というめちゃめちゃ過酷な企画だったから3h43mでしたが,普通のロードレースならぼくのPBより速いどころか,3.5前後いけたと思いますね。
ですので,「ぼくのPBは竹本カズキさんより速い」と言えるのも今だけだと言えるでしょう(笑。
次に,京ラン生活さん です。
・チャンネル登録:約1200
・年齢:40代前半
・フルマラソン経験:3
・フルマラソンPB:3h43m13s(なにわ淀川マラソン)
・ハーフマラソンPB:1h40m06s
・5k TT PB:21m53s
1年半くらいまえからYouTube始められた市民ランナーの方です。初マラソンで3h51mのサブフォー達成されたということからもランナーとしてのセンスを感じさせます。練習動画もよくアップロードされていますが,実にマジメというか,マラソン・ランナーのお手本のようなさまざまな練習法を計画立ててやられる方だなーという印象です。たぶん几帳面な方なんだと思います。ぼくみたいなテキトーに練習する人とはだいぶ違います。
かろうじて,PBはぼくのほうが30秒くらい速いですが,実はこの方がPBを出されたなにわ淀川マラソン2021にぼくも出ていまして ,ぼくのタイムは3h50mだったので,すでに京ランさんに抜かされているのが実情なのですが,「PB」という観点からはまだぼくのPBのほうが32秒速いので,ぼくの方が上と思いたいです。そういうことにしてください!(笑
でも,この方,ハーフですでに1h40m06s出しているんですよね。サブ3.5(キロ4m58sペース)を達成するための一つの試金石としてハーフ100分(1h40m)切り(キロ4m44sペース)の達成が言われているので,それに肉薄しています。ぼくのハーフのPBは1h41m27sですが,正直,1h40m切りはかなり厳しい状況です。京ランさんは1h40m切り目前なので,そこから見ても京ランさんの実力がぼくを余裕で超えているのは間違い無いです。
ま,次のフルマラソンで,ぼくのPBは余裕で超えられるでしょうねー。
次はPIRORUNさん です。
・チャンネル登録:約700
・フルマラソン経験:4
・フルマラソンPB:4h17m16s(UP RUN府中多摩川風の道マラソン)
・ハーフマラソンPB:1h40m46s
・5k PB:19m43s
・1k TT PB:3m34s
PIRORUNさんはまだチャンネル登録者数は少ないですが,過小評価ですね,めっちゃ面白い。今一番注目のランチューバーさんです。年齢的には上の京ランさんと同じくらいだと思いますが,あらゆる点で対照的。京ランさんが教科書通りというか,マラソン・ランナーのトレーニング法に精通して着実にそれをこなしている優等生ランナーだとすれば,PIRORUNさんは衝動のままつきすすむ野生のイノシシのようなランナーです(注:イノシシはすべて野生ですけど)。無茶な練習スケジュールにハラハラします。
この方,短距離の方が得意という通り,1kの全力疾走では3分半ほどで走れるし,ハーフマラソンのタイムはぼくのPB(1h41m27s)より速く,京ランさんのPB(1h40m06s)より少し遅い,サブ3.5ランナーの試金石である1h40mに肉薄する1h40m46sです。5kレースでは19m43sを叩き出していて,これは京ランさんのTTより速く,ぼくより全然速いです。5kを19m43sというのはキロあたり3m57sくらいで,ぼくだと頑張っても1kしか持たないですね。
それでもフルマラソン経験4回で1度も4時間を切っていない。これは普通では考えられないというか,これこそがPIRORUNさんチャンネルの醍醐味というか,豪快さと言えます。なぜ5kやハーフでこんなに速い人がフルで4時間切れていないのか。その理由は,理詰めの京ランさんと違い,PIRORUNさんは衝動型ランナーなので,フルマラソンでも思いっきり突っ込んでしまうんです。ハーフなら突っ込んだままで走り切れるんですが,フルだと前半突っ込んでしまうと30kの壁に思い切りぶちあたってしまって,大失速するんですね。
しかしPIRORUNさんは,基本的にサブ4なんて眼中にないんですよ。PIRORUNさんが目指しているのはサブ3で,サブ3.5でさえその通過点に過ぎないんです。4時間超えていようが切っていようが,3.5や3を切っていないんでは同じことなんです。PIRORUNさんにとっては4時間切れるかどうかは重要じゃ無い。3.5や3切れるか切れないかが重要なんです。
スピードより長距離走る練習が足りないと痛感したPIRORUNさんは,直近では1週間あまりのうちに30kランを2回,60kランを1回やっています。これと決めたらとことんやる,スマートに目標達成することなんて眼中にない。がむしゃらに,這いつくばってでも目標を目指す。この無茶な「走りざま」がPIRORUNさんチャンネルの魅力ですね。
PBでいえば現時点でぼくのほうが速いですけど,それはPIRORUNさんが3h40mなんてタイムは眼中にないから。はっきりいって現在の実力でももしPIRORUNさんが「普通に」走れば余裕で3h40mなんて切れると思います。でもそれをしないのが素晴らしい。
PIRORUNさんは秋に3.5を切ることを目標にされています。目が離せないですね。
さて,最後は,ダークホース中のダークホース。福本愛菜さん です。
・チャンネル登録:約5500
・年齢:28
・フルマラソン経験:?
・フルマラソンPB: 4h08m45s(大阪マラソン)
NMB48の一期生で吉本新喜劇の研究生だったこともあるタレントさんだそうです。たまたまYouTubeのおすすめで出たので知ったのですが,この方,今月,鶴見緑地あおぞらマラソンの5分の1マラソン(8.4kレース)を当日ドッキリで走らされたんですね。
VIDEO www.youtube.com
この5分の1マラソンを,9年前に記録したフルマラソンPBのペースで走れるかという企画をやらされて,結局惜しくも達成できなかったんですが,それが悔しくて「真剣にフルマラソンやってみる」と宣言したんですね。しかも「サブ3.5を目指す」という目標で!
新たなランチューバーの誕生と考えて良いのでしょうか? どの程度本気なのかなー。この5分の1マラソンのタイムは50分ちょっとで,キロ5m53sくらいのペース。普通に考えて,現在8kを5m50s超えで走る方が,しかも女性が,1年以内にフルマラソンでサブ3.5ペースであるキロ4m58sまで持っていくのは相当難しいですよね。男性である竹本カズキさんがかなり練習してまだ(変則的ながら)フルマラソン3h40mを切れていないことからもいかにサブ3.5がハードか分かります。
ちなみにデータによれば,男性でサブ3.5はランナー人口の11%ほど,女性では3%ほどと言われています。竹本カズキさん,京ランさん,PIRORUNさんがサブ3.5を目指すより,福本さんがサブ3.5を目指す方がはるかに高い壁であると考えられます。
ただ,福本さんは年齢が28歳と若いので,そこに有利さがあるかもしれません。また福本さんは19歳のときの初マラソン(大阪マラソン)で4h08mのPBを出しています。女性で初マラソンで4h08mはかなーりセンスいいことが分かります。ちなみにぼくの初マラソンは4h20mでした。そして翌月の2回目のマラソンでは3h50mとタイムを一気に30分縮めました。そう考えると福本さんもタイムを一気に30分縮めて,3h30m近くまで縮めることも可能かも?
福本さんはその後の動画でもサブ3.5チャレンジを宣言しているので,今のところ本気のようです。正直,マラソントレーニングは地味だし,日焼けするので,アイドル系タレントさんにはあまり向いていないかもしれませんが,芸能人ランチューバーが増えるのはたいへん嬉しい(しかも関西人)ので,ぜひ継続して欲しいですね。
では,最後に自分のスペックを復習して筆を置きたいと思います。
【な】
・チャンネル登録:ゼロ(やってない)
・年齢:50代
・フルマラソン経験:48
・フルマラソンPB:3h42m41s
・ハーフマラソンPB:1h41m27s
・5k PB:23m24s
「PBで上記の人たちに勝ってる!」とイキっていますが,それというのも「フルマラソン経験48」がチートですよね。そんだけ数うちゃたまには当たるだろうて。てゆうか,福本さんと同じく,9年間PBを更新していないので人のこと言えないですね(言うつもりもないですが)。PB更新できないのを年齢のせいにしていましたが,今年はちょっと頑張ってみようかなと,ランチューバーのみなさんにモチベーションを上げてもらっている今日この頃です。
いろいろイキったこと書きましたが,ランチューバーのみなさんにはほんとリスペクトしかありません。ありがとうございます!
いじょ。
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